クラブアップル

2022年6月11日

フラワーエッセンス クラブアップル

クラブアップルは「浄化」の用途で使われることの多いフラワーエッセンスです。水に加えたり、ミストスプレーにして環境の浄化に使う方も多いのではないかと思います。あるいは、ボディワーク、エネルギーワーク、カウンセリングなど、他者との深い交流を仕事とするセッションの前後に、自分自身や部屋のエネルギーをリセットする目的で使われる方もいらっしゃると思います。

このように浄化の目的で使われることの多いフラワーエッセンスとして知られていますが、エドワード・バッチ医師はクラブアップルを「落胆、失望」のカテゴリーに分類しています。どのような失望かというと、純粋さや完璧さが実現されないと、混乱したり、不快に感じたり、自己嫌悪に陥ったりするような失望です。

バッチ医師は「このレメディーは浄化役となるので、患者が、何かの理由で体に入り込んだ毒を取り除か投げればならないと信じている場合に、苦痛を清めてくれます」と述べていて、「自分にはどこか汚れたところがあるように感じる人」に勧めています。

不完全さを受け入れ難く、純粋でないことに拘ってしまいがちだなと思う人は、クラブアップルが大きな助けになかもしれません。個人的には一般的な「浄化」の目的よりも、不完全であることを受け入れる助けとして長期的にクラブアップルのテーマに取り組むことの重要性を実感しています。

「自分にはどこか汚れたところがあるように感じる」というのは、外側から見たのではわからない、つまり周りからはほとんど理解してもらえない、本人にとって孤独な、そして深刻な問題です。けれども、同時に本人が必ずしもそのように自覚しているとは限らない場合もあると思います。

たとえば、フラワーエッセンスを助けに過去の体験や幼少期の人間関係の癒しに取り組んでこられたような方の心には、もしかしたら体験や関係を無害なものに変えたい、光に変えたいという気持ちがはたらいているかもしれません。これさえ何とかなればという気持ちは、とても自然で切実な気持ちです。それは自分にとって受け入れ難いものであるからという見方もできます。

クラブアップルのフラワーエッセンスは、自分自身と世界の不完全さを受け入れるのを助けてくれます。不完全であることの痛みや悲しみを受け入れて、クラブアップルタイプが本来もっている純粋さに心を開くことを教えてくれます。頭で思い描いた理想郷ではなく、不完全ななかに確かに存在している純粋さをその心を通して表現し、与え受け取る喜びを思い出させてくれます。

フラワーエッセンス クラブアップルの性質

・浄化し純粋さや秩序の意識をもたらす。不完全さを受け入れることができる。

【経験しやすいパターン】
・完全でない、純粋でない、清潔でないことを受け入れることが出来ない。自分が汚れていると感じ自己嫌悪に陥る。

日常生活で使う

・脅迫観念的に清潔さにこだわる、潔癖性の人に。汚れたもの、きちんと整理されていないものに対する嫌悪感を感じる人に。

・自分は汚れていると感じる人に。

・浄化(精神面・肉体面両方で)を必要とするとき(断食、強い薬の解毒、二日酔い、ネガティブなエネルギーの浄化など) 。

・ストレスや精神的な影響を受けて発生しやすい皮膚の症状に。

植物としてのクラブアップルの特徴

植物としてのクラブアップルの特徴

クラブアップルはヨーロッパ全域に分布する野生のリンゴで、樹高は高いものなら10メートルに達する場合もあります。広葉樹林の間の草地の際などにまばらに育ち、日当たりのよい場所を好みます。

幹はごつごつしていて、若い時の樹皮は赤っぽいのですが樹齢を重ねるにしたがって灰色を帯びてきて薄く剥がれ落ちることがあります。

葉は互生し、若い葉は有毛ですがやがて無毛になります。枝先に数個の両性花を付けます。花は淡いピンク色を帯びた5枚の花弁をもっています。果実は直径2~4cmくらいで色は緑、黄、赤、赤い縞や斑点のあるものなどさまざまです。

創世記の中で楽園の中央にあった「善悪を知る木の実」はリンゴだということになっていますが、リンゴというのが定着したのはミルトンが『失楽園』の中でリンゴと表記したことによると言われています。実際のところは「創世記三章には「善悪を知る木」、「命の木」、「とって食べてもよい木」の表現はあるが、リンゴの果実をとって食べたという記述はどこにもない。」(*1) のです。

リンゴはギリシャ時代にはすでに栽培種があったようです。「知恵、豊穣、美と愛の象徴とされ、神聖な木、天国の木、実を食べれば若返るなど、様々な伝説や俗信がある」(*2)ことを考えると、クラブアップルが古くから人間の生活に深くかかわってきたことがわかります。

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*1:中島 路可『聖書の植物物語』ミルトス、2000、225p

*2:石井 由紀『伝説の花たち 物語とその背景』山と渓谷社、2000、125p

参考文献

・マーリオ・リゴーニ・ステルン『野生の樹木園』

・中島 路可『聖書の植物物語』ミルトス、2000

・石井 由紀『伝説の花たち 物語とその背景』山と渓谷社、2000

・ジュリアン・バーバード/マーティーン・バーナード 『Dr バッチのヒーリングハーブス』スミス マキコ訳、BABジャパン、2003

・Edward Bach, The Twelve Healers and other remedies, CW Daniel Company, 1936

・Jessica Bear, Practical Uses and Applications of the Bach Flower Emotional Remedies, Balancing Essentials Press, 1990

Posted by daisuke takahara