ホワイトチェスナット(ホワイトチェストナット)

2022年4月27日

フラワーエッセンス ホワイトチェスナット(ホワイトチェストナット)

フラワーエッセンス・ホワイトチェスナット(ホワイトチェストナット)

エドワード・バッチ医師はホワイトチェスナット(ホワイトチェストナット)のフラワーエッセンスを「現在の状況に十分な関心を向けられない」ときに助けになるカテゴリーに分類しています。現在の状況に関心を向けられない理由を「望んでもいないのに、考え事や思いつき、議論での自分の意見が頭に浮かぶのをどうしても止められない」と説明しています。

このような経験は多かれ少なかれ誰にでもあるのではないでしょうか。とくに少し感情的に動揺したようなときのことを思い出してみてください。たとえば、誰かの言葉に感情的なものが含まれていて、それが自分のなかに入ってきたようなとき、その経験のあとしばらく経って気が付くとそのときのことをあれこれ考えていたりするようなことがあります。なんで言い返せなかったんだろうとか、こういうふうに言い返せばよかったとか…。

そう考えてみると、ホワイトチェスナットのフラワーエッセンスがスターオブベツレヘムの次につくられたことは自然な成り行きに思われます。

ホワイトチェスナットのフラワーエッセンスは、セイヨウトチノキの花からつくられますが、同じ植物の展開し始めた新芽からはチェスナットバッドのフラワーエッセンスがつくられます。

チェスナットバッドも、ホワイトチェスナットも、どっちらも繰り返すパターンを鎮め、明晰な意識をもたらすエッセンスです。チェスナットバッドは行動や振舞いのパターンに、ホワイトチェスナットは思考のパターンに関連しています。

後半の19のフラワーエッセンスは煮沸法でつくられますが、ホワイトチェスナットだけは太陽法です。なぜホワイトチェスナットだけが太陽法でつくられたかについて考えてみるには、太陽法と煮沸法で自然の四大元素の関わりにどのような違いがあるかというJ.バーナード氏の解説がとても参考になります。(*1)

フラワーエッセンス・ホワイトチェスナットの性質

・内面の(メンタルな面の)静けさ、落ち着き。

【経験しやすいパターン】
・頭の中で考えが次々とわき起こってくるのを止められない。頭の中を常に考えが巡っている。

日常生活で使う

・頭のおしゃべりが止まらないときに。

・祈りやメディテーションの前に。

・勉強するとき、書き物をするとき、作曲するとき。

・日中の細かなことが頭の中でぐるぐる回って、眠れないときに。

植物としてのホワイトチェスナット(セイヨウトチノキ)の特徴

ホワイトチェスナットはトチノキ科トキノキ属の落葉高木で街路樹などとしても植えられています。ホワイトチェスナットという呼び名よりも、仏名マロニエの方がよく知られているかもしれません。

冬芽から芽吹き

冬芽から新芽が現れて葉が展開し始めるのは、日本では4月ごろです。下の写真は最初の2枚が長居植物園のもの、後の2枚が大阪市立大学附属植物園のものです。

長居植物園の最初の写真はまだ冬芽の状態で、鱗片がわずかに伸び始めたところです。2番目の写真では先端の鱗片が外れて新芽が伸びています。大阪市立大学附属植物園のものは新芽が展開し始めていて、まさにチェスナットバッドの状態です。冬芽から出てきたばかりの若い葉は、綿のような繊維に包まれています。それを破って春の陽射しの中に、春の風の中に、葉を広げていいきます。

ホワイトチェスナットの冬芽
ホワイトチェスナットの冬芽(2017/4/4)
ホワイトチェスナットの芽吹き
ホワイトチェスナットの芽吹き(20174/16)
ホワイトチェスナットの新芽
ホワイトチェスナットの新芽(2017/4/4)
ホワイトチェスナットの芽吹き
ホワイトチェスナットの芽吹き(2017/4/4)

葉の展開

開いたばかりの葉はヤモリの足のような形をしていて完全には開ききっていません。展開し始めた葉の色は少し赤みがかった色をしていますが、開いていくにつれて緑が鮮やかになっていきます。

折りたたまれていたホワイトチェスナットの葉が展開し始めたところ
折りたたまれていたホワイトチェスナットの葉が展開し始めたところ
展開し始めたばかりの葉はやわらかくて少し茶色を帯びている
展開し始めたばかりの葉はやわらかくて少し茶色を帯びている
春の空気のなかに葉を展開させていく
春の空気のなかに葉を展開させていく
開いたばかりの葉はヤモリの足のような形をしている
開いたばかりの葉はヤモリの足のような形をしている
ホワイトチェスナットの葉
ホワイトチェスナットの葉
葉が展開して花が咲く時期のホワイトチェスナット
葉が展開して花が咲く時期のホワイトチェスナット

葉は複葉で、5~7枚くらいの小葉が集まって手のひらのような独特の形(掌状複葉)をしています。

ホワイトチェスナットの掌状複葉

5月~6月ごろ枝先に大きな円錐形の花序をたくさん付けます。その花の多くは雌しべを持たない雄花で、残りが両性花です。全体的に花は白色ですが、基部が黄色をしています。この部分は蜜がなくなってくると、オレンジから赤に変わっていきます。

ホワイトチェスナットの花序
ホワイトチェスナットの花序
ホワイトチェスナットの花
ホワイトチェスナットの花

果実

果実は緑色で柔らかい棘があり、栗の実のような形の種子が入っています。下の写真は花が咲き終わって果実ができ始めたところです。

ホワイトチェスナットの花と果実
ホワイトチェスナットの花と果実(2015/5/14)
ホワイトチェスナットの果実
ホワイトチェスナットの果実(2015/5/30)

植物の特徴とホワイトチェスナットのフラワーエッセンスの性質の関係

日本に自生するホワイトチェスナットの近縁種はトチノキです。トチノキの特徴を観察することはホワイトチェスナットのフラワーエッセンスの性質との関係を理解するうえで貴重な情報になると思います。

トチノキを栃の実から発芽させて観察したことがありますが、そのときにとても印象に残っていることがあります。下の写真からわかるように、2枚の複葉が対称的な付き方をしています。葉の下に見える枝も十字になっています。

トチノキの幼木の葉のつき方
トチノキの幼木の葉のつき方

葉が完全に展開した幼木を真上から見ると、下の写真のような特徴的な形が現れます。4つの複葉の、真ん中の小葉の先端結ぶと四角形になります。

トチノキ、そしてホワイトチェスナットは、このような四角形という安定した幾何学的な形の力を内在していると考えられます。

この力が混乱した思考と感情を整える作用につながると推測されます。

トチノキの幼木

まとめ

ホワイトチェスナット(ホワイトチェストナット)のフラワーエッセンスは、バッチ医師が1935年につくったエッセンスで、ホワイトチェスナットの(セイヨウトチノキ)の花から太陽法でつくられます。

ホワイトチェスナットの作用は、考えようと思わないのに、考えが止まらないようなとき、同じことをああでもない、こうでもないと繰り返し考えてしまうようなときに、それを落ち着けて頭と心を鎮めるのを助けます。

このような作用は、植物としてのホワイトチェスナットに内在されている、安定した幾何学的な四角形の力が混乱した思考や感情を整えることにあらわれていることが推測されます。

参考文献

*1: 『バッチのフラワーレメディー 植物のかたちとはたらき』フラワーレメディー・プログラム・ジャパン 2013

・ジュリアン・バーバード/マーティーン・バーナード 『Dr バッチのヒーリングハーブス』スミス マキコ訳 BABジャパン、2003

・Edward Bach, The Twelve Healers and other remedies, CW Daniel Company, 1936

・Jessica Bear, Practical Uses and Applications of the Bach Flower Emotional Remedies, Balancing Essentials Press, 1990

Posted by daisuke takahara