チェリープラムとミロバランスモモとベニバスモモ

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3月26日のチェリープラムの観察会も無事に終わりました。

天候にも恵まれ、ほぼ満開のチェリープラムに会えて楽しい観察会でした。

 

ところで、チェリープラムって

「ミロバランスモモ」それとも「ベニバスモモ」?

どっち?

って思ったことないですか?

書籍によって違いますね。

結論から言うと、チェリープラムは「ベニバスモモ」ではありません。

と僕は思っています。

 

最初は「ベニバスモモ」だと思っていました。

「チェリープラム(ベニバスモモ)」と書いてある書籍がありますから。

しかも、学名「Prunus cerasifera」で調べると「ベニバスモモ」って書いてありますからね。

 

けれども、植物園の満開のベニバスモモを観察して、

チェリープラムの写真と比べると明らかに違います。

満開のときの印象というか、エネルギーはかなり違います。

そもそもチェリープラムは「ベニバ(紅葉)」ではありません。

 

それで調べたことがあるんです。

MULTILINGUAL MULTISCRIPT PLANT NAME DATABASE(*1)によると、

ベニバスモモ(Prunus cerasifera Ehrh. var. atropurpurea H. Jaeger)は

英国ではPissard plumと呼ばれていてCherry plumとは呼ばれないようです。

 

ちなみに学名の表わし方は通常、属名と種小名で表されますが、

亜種や変種を表わすときはこんな(↓)感じです。

<属名 種小名 命名者名 亜種/変種(原命名者名)命名者名>

 

それで英国でCherry plumと呼ばれているものを調べてみると次の3つ。

1. Prunus cerasifera Ehrh.
2. Prunus cerasifera Ehrh. subsp. Cerasifera
3. Prunus cerasifera Ehrh. subsp. myrobalana (L.) C. K. Schneid.

上記の3がミロバランスモモです。

ミロバランスモモは英国ではCherry plumと呼ばれることも、

Myrobalan plumと呼ばれることもあるようです。

 

だからこの情報を信頼するなら、チェリープラムはベニバスモモではなくて、

ミロバランスモモ、もしくはミロバランスモモに近い亜種ということになります。

 

実際に満開の姿を見ると、その違いがわかります。

関西だとミロバランスモモは大阪市立大学附属植物園に、

ベニバスモモは京都府立植物園と大阪市長居植物園にあります。

 

※もし、まちがってたら教えてください。よろしくお願いします。m(_ _)m

 

*1 MULTILINGUAL MULTISCRIPT PLANT NAME DATABASE Sorting Prunus names

 

ミロバランスモモ(2015/3/27)

ミロバランスモモ(2015/3/27)

ベニバスモモ(2008/3/26)

ベニバスモモ(2008/3/26)

 

5/7 レッドチェスナット観察会

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