チェスナットバッドとホワイトチェスナット

2022年4月7日

チェスナットバッドとホワイトチェスナット

チェスナットバッドとホワイトチェスナットは、バッチのフラワーエッセンスの中で唯一同じ植物からつくられるエッセンスです。どちらもセイヨウトチノキからつくられます。チェスナットバッドはセイヨウトチノキの展開し始めた新芽から、ホワイトチェスナットは花からつくられます。

同じ植物からつくられるエッセンスなので、「テーマに何か共通点がある?」と考える人もいるのではないかと思います。その通り共通点があります。どちらもエドワード・バッチ医師が「現状に関心をもてない」というカテゴリーに分類したエッセンス。つまり、「今ここ」に意識を集中できないときに助けになるエッセンスです。

返されるパターンから脱する

そして、2つのエッセンスはどちらも繰り返されるパターンから脱する助けになることです。展開し始めた新芽からつくられるチェスナットバッドは、同じパターンで失敗を繰り返すようなときに、経験から洞察を得るのを助けてくれます。

一方、花からつくられるホワイトチェスナットは、気が付くと同じことについてぐるぐると考えが巡って止まらないよなときに、考えを鎮めてこころを落ち着けるのを助けます。

チェスナットバットは失敗という行動のパターンから、ホワイトチェスナットは止まらない考えのパターンから脱するのを助けてくれます。この2つのエッセンスは製法も違います。チェスナットバットは煮沸法、ホワイトチェスナットは太陽法でつくられます。

後半の19のエッセンス

チェスナットバッドも、ホワイトチェスナットもエドワード・バッチ医師が亡くなる前年の1935年につくった19のエッセンス(セカンド・ナインティーン)に含まれています。

それにしても亡くなる前年に半分の19のエッセンスをつくるって、すごいです。つくれる時期は花の咲く時期なので、3月~7月ごろの5か月間と言われています(*1)。ということは、ほぼ1週間に1つのエッセンスというペースです!

しかも当時エドワード・バッチ医師は「毎回新しいレメディーを発見する前に、そのレメディーが助けとなる感情状態を強烈に経験した」(*1)と言われています!!

エッセンスと開花時期

後半の19のエッセンスの植物の中で最初に開花するのはアスペン、エルム、チェリープラムで、2月の下旬から3月にかけてほとんど同じ時期に開花するようです。(*1)。

僕が観察したところによると、日本でもエルムが3月中旬(小石川植物園)、チェリープラムが3月下旬(大阪市立大学理学部附属植物園)です。アスペンは東北大学植物園にありますが、開花時期は植物園の方も確認していないとのこと。

チェスナットバッドはその次につくられた植物です。そしてホワイトチェスナットが開花するのは5月。

日本のトチノキ

チェスナットバッドとホワイトチェスナットのフラワーエッセンスは、どちらもセイヨウトチノキ(Aesculus hippocastanum)からつくられますが、日本には近縁の在来種トチノキ(Aesculus turbinata)が自生しています。

僕はトチノキが好きで、あのヤモリの手みたいな葉っぱが風に揺れるのを木の下から見るのが好きなのですが、一時期集中的に観察していたことがあります。というか今も、昨年鉢の中に埋めておいた実が芽を出したので観察中です(笑)

セイヨウトチノキの葉
セイヨウトチノキの葉(クリックすると拡大)
トチノキ
トチノキを下から見上げる(クリックすると拡大)

植物の個性とフラワーエッセンスの性質

観察していて発見したことがあります。ジュリアン・バーナードさんの『バッチのフラワーレメディー 植物のかたちとはたらき』(谷口みよ子さん訳)にはセイヨウトチノキの根について、「根は、地中に深く伸びることはなく、地表に広がります。」と書かれていますが、トチノキにも共通する特徴のようです。

以前、綾部市の群生地に何度か足を運んだことがあるのですが、その群生地の谷は硬い岩盤でできていてトチノキたちは急斜面にへばりつくように根を張っていました。

トチノキ
地表近くに広がるトチノキの根(クリックすると拡大)

このような植物の個性(大地との関係)がもしかしたら「現状に関心をもてない」というカテゴリーに分類されるエッセンスの性質に関連があるのかも?!なんて考えが浮かんでくると、めちゃくちゃおもしろくなってきます。フラワーエッセンスは植物と一緒に学んでいくと物凄く楽しいです!

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*1:ジュリアン・バーナード(谷口みよ子訳) 『バッチのフラワーレメディー 植物のかたちとはたらき  2013, p.181