チェスナットバッド(チェストナットバッド)

2023年10月22日

フラワーエッセンス・チェスナットバッド(チェストナットバッド)/Chestnut Bud

フラワーエッセンス・チェスナットバッド(チェストナットバッド)
こんな心の状態や傾向を経験しやすい人にこんなふうに変化する可能性がある
経験を次に活かすことがむずかしい。習慣的なパターンを繰り返してしまう経験の全体や細部に意識を届かせ、洞察を得ることができる

日常生活で使う

・記憶力や学習能力を刺激するために。

・何度も同じことを言わなければならない子どもたちに。

・喫煙、飲酒、食べ物などのよくない習慣を打ち破りたいとき。

・子ども時代に学習されたパターンを打ち破るために。

・「型」にはまっていると感じるときに。

・同じ言葉や話を何度も何度も繰り返す人に。

・感覚を開いて気づきを促したいときに。

【動物たちに】

・ペットのよくない習慣を変えたり、他のトレーナーから教えられた古い習慣を変えるときに。たとえば、靴を噛んでしまう犬や自分の毛を抜いてしまう鳥など。

・鋭敏な感覚を必要とするとき。たとえば、匂いをかぎわけたりする警察犬の訓練や、侵入者を警戒しなくてはいけない番犬など。

フラワーエッセンス・チェスナットバッド(チェストナットバッド)と共鳴する心

【チェスナットバッド(チェストナットバッド)が助けになる人の経験しやすい傾向やパターン】
経験に対する注意深い目を持つことができない。経験からなかなか学ぶことができず、同じようなパターンや失敗を繰り返す。

【パターンのなかに内在されている目覚めようとしている性質】
経験から学ぶ力、洞察する力。

フラワーエッセンス・チェスナットバッド
「現在の状況に十分な関心を払えない」
というカテゴリーに含まれています。

つまり、今ここで起こっていることに
意識を集中できないときに
助けになるフラワーエッセンスです。

では、どのようなときに助けになるかというと、
ある行動が型にはまったように
同じパターンの繰り返しになっているときです。

その経験のなかで目覚めていることができず、
ただ型にはまった習慣のようになって
意識はどこか他のところに
あるようなときです。

チェスナットバッドのフラワーエッセンスは、
そのようなパターンを
経験しやすい人の中にもともとある、
経験の細部に意識を届かせて
そこから洞察を得ることのできる

目覚めさせてくれます。

このことを植物の視点で捉えてみると
何か言えることがあるでしょうか。

まず、チェスナットバッドの
フラワーエッセンスは
トチノキ科トチノキ属の植物です。

バッチの38のフラワーエッセンスの中には
同じトチノキ属の植物から
つくられるものが3つあります。
チェスナットバッド、
ホワイトチェスナット、
レッドチェスナットの3つです。

この3つのフラワーエッセンスの性質を
思い出してみてください。

そうです。いずれも繰り返すパターンを
落ち着けるような作用があると思いませんか。

チェスナットバッドの
フラワーエッセンスは繰り返す行動、
ホワイトチェスナットの
フラワーエッセンスは繰り返す思考、
レッドチェスナットの
フラワーエッセンスは
大切な人への繰り返す心配。

どうやってパターンを
落ち着けるかというと、
「いまここ」に意識を向けることです。

そして、もう一つ植物の視点から
興味深いことは、
チェスナットバッドの
フラワーエッセンスが花からではなく、
展開し始めた冬芽から
つくられることです。

ジュリアン・バーナード氏は
そのことについて次のように述べています。

それは、春の葉が、新しい季節や新しい始まり、そして新しい成長をよく表しているからです。また、葉は植物の呼吸器官でもあり、光と空気を吸収し、光合成を通じて地上の生命を支えるエネルギーを生み出します。この物理的な活動は、経験と観察が魂の学びと成長を支えていることに対応しています。(*1)

この引用だけでは
わかりずらいかもしれませんが、
植物の葉が、呼吸によって
生命活動を支えるエネルギーを
生み出していることと、
私たちが経験と観察から
新しい洞察を得ることによって
魂の学びと成長を促していることの間には
対応関係があると
彼は言いたいのだと思います。

バッチ医師はチェスナットバッドの
フラワーエッセンスを
魂の学びと成長を促すための
エッセンスとして、
花からではなく
そのような対応関係のある
植物の葉からつくった
ということだと思います。

そのような解釈以外に
個人的に思うことは次のようなことです。

冬芽から展開していく
セイヨウトチノキや
日本のトチノキの葉を何度も見ていると、
とても印象的に感じることが2つあります。

1つは、セイヨウトチノキの冬芽が
展開し始めるのが冬から春への変わり目
(日本では3月の終わりから4月のはじめの頃)
だということです。
早春の光を受けて、
他の多くの樹木に先駆けて
葉を展開し始めるのが印象的です。

そして、もう1つはその展開の仕方、
展開のプロセスです。

冬の間表面的にはほとんど動きのない
セイヨウトチノキの冬芽は
展開し始めると、
折りたたまれてしまわれていた
特徴的な掌状複葉を
勢いよく一気に展開していきます。

その様子は植物的なエネルギーが
勢いよく物質レベル(葉)の隅々にまで
無駄なく展開されていく
プロセスに見えます。

それは私たちにとっては、
生命エネルギーが身体の隅々まで
行き渡って目覚めている状態に
対応するのではないでしょうか。

チェスナットバッドの
フラワーエッセンスが花からではなく
展開し始めた冬芽からつくられるのには、
そんなと理由もあるのではないかと思います。

展開し始めた冬芽からつくられる
チェスナットバッドの
フラワーエッセンスは、
今ここで起こっていることに意識を向け、
その細部まで意識を届かせて、
その出来事が自分にとって
どんな意味があるのかを
洞察するのを助けてくれます。

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*1: ジュリアン・バーナード、谷口みよ子訳 『バッチのフラワーレメディー 植物のかたちとはたらき』 フラワーレメディー・プログラム・ジャパン 2013, p.203 – 204

植物としてのチェスナットバッドの特徴

チェスナットバッドはバックエッセンス(バッチフラワー)の中で、唯一植物の新芽からつくられるエッセンスです。

そして、その新芽はホワイトチェスナットの新芽です。つまり、ホワイトチェスナットの木からは、花からホワイトチェスナットのエッセンスが、そして、新芽からチェスナットバッドのエッセンスがつくられます。植物についての特徴はホワイトチェスナットを参考にしてください。

チェスナットバッドの写真

チェスナットバッド
チェスナットバッド
チェスナットバッド

参考文献

・ジュリアン・バーバード/マーティーン・バーナード 『Dr バッチのヒーリングハーブス』スミス マキコ訳 BABジャパン、2003

・Edward Bach, The Twelve Healers and other remedies, CW Daniel Company, 1936

・Jessica Bear, Practical Uses and Applications of the Bach Flower Emotional Remedies, Balancing Essentials Press, 1990

Posted by takahara.daisuke