SEED2-2のフォロー:「わからなさのなかでつながる」について

「わからなさのなかでつながる」って具体的にはどういうことかという質問があったので、そのフォローです。

まず、出典から

『発達障害との出会い こころでふれあうための一歩』 花園大学心理カウンセリングセンター監修

「わからなさのなかでつながる」は、この本の中の「第5講:わかり合い、わかち合うということ -発達障害をもつ子どもとそのご家族に出会って-」(村瀬嘉代子)の中の「一人ひとりと向き合うということ」の中の小見出しになっています。

「一人ひとりと向き合うということ」

・努力のほどを慮る
・わたしとあなたの間の言葉

・わからなさのなかでつながる
・かかわりかた自体の意味
・かかわりかたの創意工夫
・生きやすくなるために
・共同援助者という自覚
・家出の日常生活の大切さ
・きょうだいへの配慮

話の流れを説明すると、「こちらの土俵とあちらの土俵の中間地帯」では、発達障害の子どもさんの事例で、通信簿が1と2ばかりの子がいて、今度の学期に3があったら電車を買ってあげると親からいわれていたけれども、3はなくて電車は買ってもらえなかった。この子がいろいろな努力をしていることを知っていた村瀬さんは学生さんに協力してもらって、A4の紙をつないで部屋の壁を二回りするくらいの山手線の絵を描いてその子に届けた。その子は本当にうれしそうで課題をやっていく励みになった。

この事例で村瀬さんは、「こちらの土俵にのせようというよりは、向こうの土俵とこちらの土俵の中間地帯を模索しながら見つけることによって、世界を広げることに興味をもってくるのではないでしょうか」と述べられている。

このことも、フラワーエッセンス・プラクティショナーにとって物凄く大事なことだと思います。こういうところに無意識だと、自分の知っている癒しの理論とか、フラワーエッセンスの理論をクライエントのために使うとうよりは、クライエントを自分の世界に引き入れてしまって、自分の知っている理論の枠にクライエントをあわせてしまうようなことが起こりかねません。極端に言うと、現地を見て地図を修正するんじゃなくて、地図を見て現地を修正しようとするみたいな。そういう意味でも「わからなさ、不確定な状況に耐えること」が求められます。

・「わからなさのなかでつながる」
一義的にわかったつもり、単一の軸でわかったつもりにならないことが大切だと村瀬嘉代子さんはおっしゃっています。(臨床家に求められるいちばんの資質は、”わからなさ、不確定な状況に耐えること“だと。)

発達障害の子どもさんは非常に敏感で、家族のストレスを感じ取って脅迫症状がひどくなったりすることがあるそうです。けれども、家族の状況などに思いが至らない場合は、そういう影響は無視されてその子どもさんを理解しようとするわけですが、そのなかで単一の軸だけ見てわかったつもりにならないこと、「わからない」ことをわからないままにして、つながりをもち続けることが大事だということでしょうね。

安定した自由な「場」をつくるうえでこのことは物凄く大事だと思います。人間にはどうしても早くわかってすっきりしたいという傾向があるので、自分の知っている理論の枠に当てはめてしまいたい欲求というのがどうしてもあるんだと思います。それはたぶんなくならない。だから、それが自分に起こったときに気づけるようにしておかないといけませんね。意識しておかないと。

たとえば、この人にはチコリがいいかもしれないと思っても、それは横において不確定なまま一緒にいないとだめですね。その人の言動をいちいちチコリに当てはめて考えだしたら、ちょっと待てよと。自分は目の前の人と一緒にいるのか、それとも自分の中のチコリ像と一緒にいるのかと。

相手の可能性が開かれるような安定した場を保持するには、不確定なものは不確定なままつながっていることが大事ですね。これが簡単ではないんですけどね。相手じゃなくて自分が安心するためにストーリーを描いてしまわないように、練習して経験を重ねるしかないですね。

(話がプラクティショナーの話になってしまいましたが、場を保持する意味での基本は同じだと思います。)

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