エネルギーレメディとしてのフラワーエッセンス
エネルギーレメディとしてのフラワーエッセンス
このサイトで、検索から一番アクセスの多いページは「フラワーエッセンスの効果を実感できないとき」というページです。「フラワーエッセンス」「効果」や「フラワーエッセンス」「効果がない」という2つのワードで検索される方もいらっしゃいます。そうしたことを考えると、多くの方がフラワーエッセンスに期待されているけれども、本当に効果があるのか?と思ってらっしゃるということじゃないかと思います。
「フラワーエッセンス」を期待をもって試してみるけれども効果が今一つわからない。ということかもしれないと思います。僕も最初はぜんぜんわかりませんでした(^_^;)
エネルギーについて面白い経験
エネルギーについて面白い経験があります。僕は2001年から8年間ヒーリングを学んで卒業(School of Healing Arts and Sciences)したのですが、在学中や卒業後にヒーリングクリニックに何度か参加しました。在学生や卒業生のヒーラーたちが手弁当で集まって各地に出向いて、各グループ3、4人のチームを組んで行う無料のヒーリングクリニックです。
2011年の震災のあと、裏磐梯でのクリニックにも参加したのですが、そのとき原発事故から避難されていた方々にもハンズオンヒーリングをやらせていただきました。受けていただいた方の中には「ピリピリしたけど、電気を使ってるのか?」と言われて、「はい。背中に背負ってます(笑)」とか冗談を言っていました。けれども、東京で何度かおこなったときにはそういうフィードバックをほとんどもらったことはありませんでした。
僕の個人的な経験からは、普段自然の中で体を使って仕事をしている人(農家の方など)の方がエネルギーを感じやすいし、体にスムーズにエネルギーが入っていきやすい。それに比べて思考をメインに使うような仕事で自律神経に過剰にストレスがかかっているような人はエネルギーを感じにくい傾向があるのではないかと思います。エネルギーを感じるにはリラックスして感覚を開くのが大事ですから。
僕自身思考優位なタイプなので最初エネルギーを感じることは苦手でした。けれども、リラックスして感覚を開くことを続けて行けばそれなりに感じられるようになりましたし、自分なりの感じ方の個性のようなものも大事にしようと思えるようになりました。
それともう一つ、思考優位な人のなかには、本来感覚や感情が豊かなんだけれども、補助機能の思考でそれが直接外界にさらされないように守っているような人もいると思います。そういう人にとってフラワーエッセンスは本来の自分に触れるのに物凄く助けになります。最初に実感がなくても、いろいろ試してほしいと思います。続けて行けばきっと「あっ、このエッセンス!」というようなエッセンスに出会える日がくると思います。
出発点は腸内細菌の研究
フラワーエッセンス(フラワーレメディー)の誕生はエドワード・バッチ医師の腸内細菌の研究が出発点になってますね。バッチ先生は腸内細菌からつくったノソードなどによって、患者を表面に現れている病気や症状からではなく、患者本人(の心、性格)に注目することで(バッチ先生はこの時すでに腸内細菌と人の性格には相関があると気づいていた!)治療していたわけですが、腸内細菌の代わりに野に咲く花を使って、固まった心を本来の自由な状態に導いて、たましいとこころ(性格、人格)の調和を目指したのが、フラワーエッセンスだと思います。
フラワーエッセンスの作用は薬などとははたらき方が違う
フラワーエッセンスはいろいろな使い方ができるし、いろいろな使い方がもちろんあっていいと思いますが、フラワーエッセンスの作用は薬やエッセンシャルオイルの作用とは同じではないことを理解する必要があります。
薬やエッセンシャルオイルは化学的・物理的な作用によるもので、ある状態を別の状態にある程度強制的に変化させる力をもっています。たとえばエッセン シャルオイルは植物の芳香成分を蒸留などすることによって抽出したもので、有効成分が濃縮された形で含まれています。その作用は、マッサージなどによって 皮膚から体内に吸収されたり、香りを嗅ぐことによって嗅覚を通して作用したりします。
けれども、フラワーエッセンスにはそのような成分が濃縮されて含まれているわけではありません。化学的な成分はほとんど含まれていません。では、フラワーエッセンスには何が含まれているかというと、花がもっているいのちの情報です。
たましいの声に従う
フラワーレメディーが誕生するその11年ほど前、エドワード・バッチ医師は大量出血を起こして意識のない状態で手術を受け、余命3ヶ月の宣告を受けます。このときバッチ医師はどれほど絶望されたことだろうと思います。少しでも患者が苦痛を感じないで健康になることのできる治療法を求めておこなってきたこれまでの研究のすべてをあきらめなければならないとわかったときの気持ちはどんなだっただろうと思います。
たましいの闇の中でバッチ先生はついに残された日々をたましいの声にしたがって研究にささげる決意をします。「彼はすぐに研究に没頭し、ときも忘れて日夜はたらき続け、彼の研究室の窓からもれてくる灯光は『永遠に消えない光』とまでいわれるようになりました。」(*1) そして、3か月後には健康になっていたと言われています。
フラワーエッセンスは内なる自然と響き合う
「たましいの声に従う」ことで健康を取り戻したバッチ医師は、固まった心を本来の自由な状態に導いて、たましいとこころ(性格、人格)の調和を促すものとしてフラワーレメディーを開発しました。「たましい」なんていうと、なんかちょっと手の届かない、そしてちょっと宗教くさい感じもして、使いにくい言葉なんですが、いってみれば僕らの内なる自然なんじゃないかと思います。
たましいという内なる自然と、花(植物)という外側の自然が響き合うことをバッチ先生は直観的に知っていたように思います。別の言い方をすると、たましいと花は同じ自然の法則に従って成長するといえるかもしれません。そして、その2つが響き合うのは物質レベルの作用によってではなくて、エネルギーレベルの情報を通して。フラワーエッセンスに含まれる植物固有のエネルギーレベルの情報は、人間もまた自然の一部として共有しているものだからこそ響き合うことができるんでしょうね。
感覚を開いてエネルギーを感じる
フラワーエッセンスを飲んで感覚を開いて静かに自分の体や心を感じるということを練習すると、その微妙な変化を感じることができるようになります。これは練習すれば本当に誰でもできるようになります。練習してやり方を身に着けるというよりは、感覚を使わないようにするパターンを崩して感覚を開く練習という感じです。そうすると、フラワーエッセンスの微細なエネルギーが自分の体や心に与える影響を感じ取ることができます。
けれども、それはフラワーエッセンスのエネルギーレベルの情報そのものというよりは、フラワーエッセンスのエネルギーが自分に与える影響だと思うのです。いってみれば、フラワーエッセンス+自分。エネルギーの影響ってそういうもんじゃないかなあ。物質みたいにはっきり分けることができない。響き合うことによってどんな響きなのかがはじめてわかるわけですが、響き合いがおこっているということは自分が鳴っているということで、自分の影響抜きには知ることができない。
効果を確かめることはできるか
僕自身のことを振り返ってみると、これは絶対にフラワーエッセンスを服用していたから起こりました、なんてことはあまり言えないと思います。とくに外的なことについてはほとんど言えない。たいてい、そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない。もちろん直観的に、ああこれはフラワーエッセンスだなと思うことはあります。ただ、そういうタイミングで起こることは、それこそ全体のコンステレーションでフラワーエッセンスだけをクローズアップすることの方が返って不自然に感じることもあります。
一つ一つの出来事がフラワーエッセンスの効果かと言われれば、そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない。でも確実に言えることは、自分自身についての発見や気づき、見方の変化など全体を通して物凄く大きな影響を感じているし、それが大きな支えになっています。そして、フラワーエッセンスには他のものでは決して経験できない何かがあると思っています。
昨年のフラワーエッセンス・コンファレンスでヒーリングハーブスのジュリアン・バーナードさんは、フラワーエッセンスの作用を信号機の信号にたとえて話をされました。フラワーエッセンスは「情報」であって強制的に何かをさせる力があるわけではないことのたとえとして。たとえば青信号で私たちは進みますが止まろうと思えば止まることもできます。フラワーエッセンスも同じで、使う人に方向を示してくれますが、そっちへ進むかどうかは個人の選択です。僕らの代わりにフラワーエッセンスが進んでくれるわけではありま せん。そういう意味でもフラワーエッセンスの効果を薬などの物質的なものの効果と同じように考え過ぎない方がいいんじゃないかと思います。
癒しを自分自身の手に取り戻す
これまで僕はフラワーエッセンスを説明するときに、できるだけ「エネルギー」という言葉やエネルギー関連のことで説明するのを避けてきました。理由はできるだけ一般の人が受け入れやすいように。マニアな人だけではなくて一般の人の手にこそフラワーエッセンスを届けたいという思いがあるので。
けれども、今回エネルギーレメディとしてのフラワーエッセンスについて書いてみて、それに対するみなさんからの反響なども思いのほかあって、ちょっと考えています。まあ、このブログを読んでくださっている方は、すでにかなりフラワーエッセンスに興味のある方が多いと思うので、エネルギーのことにも拒否反応がないのかもしれません。
ただ、僕はフラワーエッセンスを他のエネルギー的なことと単純に対応させて、それをマニュアル的に使ったりするのは正直好きになれません。チャクラとか、他のエネルギーレメディとかに対応させたりすることもできると思いますが、1対1の関連付けはできないと思っています。
バッチ医師が望んだことの一つは、願わくば植物と自分との間に直接つながる通路を見つけることではないかと思います。その間にいろんなことを持ち込まずにシンプルに。シンプルな文章を理解すれば誰でも簡単に使うことができるようにして、後世までより多くの人の手に届くように配慮を尽くされたフラワーエッセンス。そういうことを考えてみると、バッチ医師がフラワーレメディーに託したことの一つは、癒しを専門家や機械やマニュアルに任せてしまうことから、日々の暮らしの中で自分自身の手に取り戻すことではなかったかと思うのです。その意味では、化学的な作用によるものよりもエネルギーの共振によってはたらくものの方が、本人の「選択」がより大きな意味を持ちます。
1934年版の『12の癒し手と7つの助け手』には、「以上のように、この治療体系では、あらゆることが自分でできます。望めば、植物を見つけてレメディーを作ることさえ、自分でできるのです。」(*2)とあります。
フラワーエッセンスは癒しを自分自身の手に取り戻す道のりの一歩目を可能にするためのエネルギーレメディであって、その道を先へと進んでゆけば一人ひとりがやがて植物と、そして内なる自然、内なる癒し手とのつながりをもつことができるでしょう。
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*1:エドワードバッチ著、ジュリアンバーナード編 谷口みよ子訳 『エドワード・バッチ著作集』 BABジャパン 2008 88p
*2:ノラ・ウィークス著、林陽訳 『心を癒す花の療法』 中央アート出版社 2004 35p
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