「境界」でのエネルギーロスとアーキタイプ2

 

自分と世界との間で、つまり「境界」でエネルギーが交換されるとき、もし、境界があいまいで、つまり「ここまでは自分、ここからは自分ではない」という境目が自分の意志よりも状況や相手によって大きく左右されるような不安定なものであったり、エネルギーを差し出すときよりも受け取るときにロスが大きかったりすれば、自分が自分のために使えるエネルギーは枯渇してくるだろう。

そんなときには、世界とかかわることで無力感を感じたり、世界は自分が自分らしく生きることをじゃまするような感覚に陥るかもしれない。

だから、自分らしく生きるためには、まず自分が自分のために使うエネルギーを確保することが大事だと思います。言い換えるとある程度安定した「境界」を育てて、ある程度スムーズなエネルギー交換が行えるようにすること。

 

そういう「境界」を育てるにはどうしたらいいかなんですが、自分と世界を分ける境界には、当然僕らがもっている「世界はこんなところ」というイメージが影響しています。影響しているというか、そのイメージによって境界は生まれるといっていいかもしれない。

 

ここで重要なのは、「世界はこんなところ」というイメージを成育歴やトラウマだけに還元してしまわないで、自分に影響を与えているアーキタイプとして理解していこうということです。すべてを個人に帰してしまわないで、個人的なことと個人を超える影響を分けて考えようということです。

アーキタイプというのは個人を超えて、みんなが心の深層に共有している普遍的なイメージのおおもとのようなものです。たとえば「戦士」のアーキタイプというとき、思い浮かべるものは人それぞれ違うと思いますが、それらに共有されるイメージや物語がありす。

無意識にアーキタイプの影に支配される状態から脱して、アーキタイプを味方につけ、ガイドにしていこうということです。

 

幼子孤児も、自分の境界線という実際的な感覚を持ち合わせていない。幼子は、宇宙やまわりの人々との一体感を感じている。孤児は、空間の隔たりを傷や欠落としてしか理解していない。他者との隔たりを感じると、力を得るどころか無防備になってしまう。戦士は私たちが自分の境界線を見つけたり設定したりする手助けをして、私たちが攻撃されないように守ってくれるアーキタイプなのだ。(キャロル・S・ピアソン 『英雄の旅 ヒーローズ・ジャーニー 12のアーキタイプを知り、人生と世界を変える』 鏡リュウジ監訳、鈴木彩織訳 実務教育出版 2013 163p)

 

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