種子が目覚めるための、眠りの時間

キャロル・ピアソン氏は著書『Awakening the Heroes Within (amazonへのリンク)』(『英雄の旅 ヒーローズ・ジャーニー 12のアーキタイプを知り、人生と世界を変える (amazonへのリンク)』の中で、鍵は、他の誰かになろうとすることをやめて、この体と心をもって生まれてきた自分が、今ここにいる理由(意味)を見出すことだと言っています。

 

植物が花を咲かせるのに必要なものは、

光や水や季節などの環境以外、

すべて種子の中にもって生まれてくるように、

僕らの中の種子も

自分の中にもともと持っているものによって

芽吹いて花を咲かせます。

 

だから、まず意識を向けるのは、

自分に欠けているものではなくて、

自分がもともともっているもの。

 

そして、もう一つ大事なのは、

眠りの時間。

安全な場で夢を見ること。

 

植物の種子はたいてい発芽する前に、

眠りの時間(休眠期間)をもっています。

短いものもありますが、

中には10年を超えるようなものも。

 

種子は眠って時を待ちます。

そして外的な環境が揃ったことに加えて、

休眠状態が解除されてはじめて、

眠りから覚めて発芽を始めます。

 

僕らの中の種子も

眠りの時間をもっているんだと思います。

安全な場で守られながら

夢見る時間。

その夢を共有する時間。

 

僕らは、種子の固い外皮になって

外の世界との境界を保って

種子の夢を守らなくちゃいけない。

 

暗い大地に根を伸ばして、

成長していくのに十分なエネルギーを

蓄えることができるまで

無闇に外界に晒したりしないで、

安全な場で時を待つ。

安全な場で、

眠っている種子の夢を共有する。