預かったものを次へ受け渡す

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最近、次へ受け渡すということをよく考えるようになりました。自分が受け取ってきたものをどんなふうに次の誰かにつなぐかということです。それは「死」や終わりといったものが良い意味で10年前よりも格段に近くに感じられることにも関係があると思っています。

たとえば、子ども時代に近所で物凄く世話になった人たちが亡くなっていったりすると、その方たちからもらったものは、もうその方には返せないわけです。では、自分はそれをどのような形で次に受け渡すのか。

谷あいの斜面を切り開いてつくられた棚田で農作業を行うことをずっと続けてきたような地域に僕は生まれました。幼少期から思春期を過ごしたその土地にあった自然と、その自然の中で生きる人たちの生き方は、今も僕の根に養分を注ぎ続けてくれています。

自然と共に生きる生き方だったり、自分の体を使って汗を流して農作業をする喜びであったり、・・・そして、棚田やそれを取り巻く自然は自分のものではなく、今は自然から預かっていて預かったものを育んで次に受け渡すという感覚だったり、そういったものを、僕は生まれた土地からもらってきました。そこで生きてきた両親や地域の人たちの生き方を通して受け渡してもらってきたのです。

そして、その土地を離れてから受け渡してもらった「フラワーエッセンス」。それは僕にとって旅に出て見つけた宝物のような感じです。

そうやって受け渡してもらってきたものをどうやって次の誰かに受け渡すか。

受け渡されたものは自分の所有物ではなく預かり物で、それを自分なりに育んで次へ受け渡す。受け渡されたものを本気で育んで次に渡そうとすればするほど、そこには自分の個性や生き方が否応なくしみこんでいくけれども、それはずっとずっと重ねられてきたものに比べれば、ほんのちょっとの違いかもしれません。自分の手元に来た時よりも、ちょっとだけ自分の「生」が溶け込んでいるものを次へ手渡していく。今そんなことを考えています。

オリーブ

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