ふしぎ

2020年7月13日

河合隼雄先生の『物語とふしぎ』を読み終えた。

児童文学の物語を、「ふしぎ」をキーワードに

たましいの世界を物語るものとして味わうことのできる本。

本当にこの世界には不思議なことがあふれている。

子どもの目にはそのふしぎが物凄くまぶしく映る。

あたりまえの世界に住む私たち大人の前からは

それらのふしぎが身を隠していまいがちだけれども。

そうした不思議を大切に受けとめることで、

物語は生まれてくる。

外側で起こることと、

内側に生じてくることが一つに結晶するとき、

物語は生まれる。 自然は不思議に満ちている。

山も川も海も不思議に満ちている。

そして、わたしたち自身も。