種子を祝おう・・・冬至

 

種子を祝おう 。明日は冬至。外側の世界では光がもっとも小さくなる日。そして、再びその日から輝きを強め、新しい光のサイクルが始まる日。その日に内側の種子を祝おう。今自分の中で発芽しつつある種子を一年の光のはじまりの日に祝おう。

 

アンジェリカの発芽
アンジェリカの発芽

 

ゲーテ的な自然観察のやり方と同じで、客観的に種子を理解しようとするのではなく、かといって主観的なイメージを付け加えたりしようとするのでもなく、ただ自分の中で自然の力によって目覚めようとしている種子を静かな時間の中で祝おう。

そもそも発芽していない種子がどんな花を咲かせるか、それをあらかじめ知ろうとしても、実際に花が咲くまではわからない。ある種子はデリケートな輝きをもった小さな花を咲かせるかもしれないし、ある種子は数十メートルの高さの枝先に人知れず目立たない花をつけるかもしれない。

それをあらかじめ正確に知ることなんてできない。できなくていいし、できないからこそ僕らを超える自然の不思議に敬意を払う。芽が出れば葉っぱの形はわかってくるし、観察を続けていけば全体の大きさや植物の特徴もわかってくるだろうから、それでいい。

まして、自分でどんなに、こんな花になりますようにと勝手な「ポジティブイメージ」を重ねても、種子がどんな植物に成長し、どんな花を咲かせるかが変わるわけではない。それよりも大切なのは、種子のために内側の自然環境をどう整えるかなんじゃないかと思う。

 

アンジェリカの発芽
アンジェリカの発芽

 

だから、ときどきは内なる種子の観察に出かけよう(^_^)

内側の自然に足を運ぶ時間をつくろう。静かな時間の中で自分の中で芽吹こうとしている種子に敬意を払って、自分の勝手なイメージは流れていくままにして、一緒にいることを楽しもう。そして、一緒にいることを祝おう。

種子は内なる自然の力によって自ら発芽する。その発芽の過程に自分が立ち会えることを祝おう。今自分の中で発芽しつつある種子を一年の光のはじまりの日に祝おう。