指揮って物凄いエネルギーワークなんだ!・・・『棒を振る人生』を読んで

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8月の終わりに開催された、河合隼雄財団主催の「佐渡裕さんにきく河合隼雄の思い出 withスーパーキッズ・オーケストラ ミニコンサート」、ホント行ってよかったなあ。

会場で実際に佐渡さんから伺った河合先生とのエピソードは、おふたりの絆というか、たましいの響き合いとうか、そんな感じがして、こちらの胸が熱くなりました。

佐渡さんが見た夢の話とその直後の演奏の体験、そしてそれを聞いたときの河合先生の存在。・・・思い返すだけで・・・。

 

そして、インタビューの後の、佐渡さんが指揮するスーパーキッズ・オーケストラ。

これがすごかった!

正直初めてだった。

音楽であんなに幸せにしてもらったのは。

 

今までジャズのライブなどはたくさん聞いてきたのですが、ジャズのもっている個人と個人の音のぶつかり合いや音の展開やハーモニーとは違って、オーケストラが一つになって創り上げる音。

決して音響的にコンディションのいい会場ではなかったと思うのですが、「音楽を聴いている」という感覚ではなく、全身で音楽を経験しているという感じでした。

もっと言うと、音がイメージや感情のエネルギーを乗せて一つになって圧倒的なエネルギーでありありと迫ってくる。

音の振動の中に浸って曲の持っているイメージや感情の展開を一緒に経験している感じ。

そんな経験は初めてでした。

 

そのとき体で理解したのです。

ああ、指揮って物凄いエネルギーワークなんだと!

オーケストラはもちろん、会場全体を一つの音の世界へと導くエネルギーワーク。

 

あれ以来、佐渡さんのインタビューやスーパーキッズオーケストラとの演奏をYoutubeで見たりしていたんですが、本も読んでみたいと思って『棒を振る人生』を読んでみました。

めちゃくちゃ面白かった。

そしたらちゃんと、こう書いてありました。

僕の表現で言うと、指揮者は指揮をすることで、その場の”気の塊”を動かしている。究極の指揮法とは、気のコントロールだ。

 

そして、音楽をやる意味は、人が一緒に生きていくことのよろこびの証。

生まれも環境も考え方もまったく違う人間がいることを認め合い、それぞれの個性を生かしながら、互いに鳴らす音に耳を傾けて一つの音楽を奏でる。互いの音と思いが重なったとき、心が震え合い、ほかのどこにもない音色が生まれる。

 

それまでは、いい音をつくり、多くの人によろこんでもらえるところに感動が生まれ、それが音楽の醍醐味だと思っていた。しかし、今は人と人とが一緒に生きていることに喜びを感じる証であり、だからこそ人は本能的に音楽を求めるのだと思っている。

 

人は打ちのめされても必ず立ち上がることができる。そこに音楽は深く関わることができる。人が音楽をやる意味は、人が一緒に生きていくことのよろこびを確かめるためだということを僕は被災の地から教わった。

 

 

佐渡裕さんにきく河合隼雄の思い出 withスーパーキッズ・オーケストラ ミニコンサート

 

 

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