フラワーエッセンスの植物観察が目指すところ-1
植物観察の目的の一つは、できるだけ「自分と植物との直接の関係を築くこと」です。
フラワーエッセンスは植物だけでは生まれません。当たり前ですが、人が介在してはじめて可能になります。
僕らは、作り手と植物の間に生まれたものをフラワーエッセンスという形で使わせてもらっています。いわば作り手と植物の関係を通して、植物とつながってその癒しの力を受け取るみたいな感じです。
植物と自分との間に直接のつながりをつけようというのがフラワーエッセンスの植物観察の目的の一つです。植物を観察するという形で、できるだけ植物のそのものを経験しようということです。
河合隼雄先生が『ケルトめぐり』の中でこんなことをおっしゃっていました。
日本でキリスト教がもたらされた頃の話だ。
宣教師の神父が、ラテン語で「魂」を意味する「アニマ」という言葉を口にした。それを日本人は、「アリマ」と聞き間違える。魂とは「在るものの間」にあると考え、それに「在間[ありま]」という字を当てた。誤解が生んだ正解のようなものだ。
たとえば、私が花を愛でるときに、私と花の間には魂がある。ところが、私が花を突き放して「いくらで買いますか」などと他人に持ちかけたら、その途端に魂は消え去ってしまう。その間にあるもの、在間にあるのが魂だと考えると、ラフカディオ・ハーンが書いた、柳の精が女になり男と結婚するという話(「青柳ものがたり」)もよくわかるのではないだろうか。柳と自分とはまったく関係がないと思っていても、在間を大事にしていくとだんだんつながってくるような気がするのだ。
河合隼雄『ケルトめぐり』NHK出版 2004 33p
どうやって植物そのものとの間にたましいを経験するかは、「右脳モード」がカギなのですが、それはおいおいと・・・

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