ヒガンバナの時間
子どもの頃、家族総出の一大イベントだった「稲刈り」が終わる季節と、田の畔に群生するヒガンバナの「赤」とが、僕の記憶の中ではつながっています。
ヒガンバナ(ヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草)については、いろいろ書きたいことはあるのですが、今回はヒガンバナが秋のお彼岸の頃に咲くということについて。
とはいってもその理由やメカニズムをわかるわけもないのですが、その事実だけで植物の時間の不思議について感激してしまいます。
今月の7日に岡山の実家に帰って稲刈りや草刈りをしたときには、まだまったくヒガンバナが地上に姿を現していなかった(草刈りをしたので気づかなかったということはないと思うのです)のに、10日後の17日に同じ場所を見ると、地面から長く伸びた茎の先にヒガンバナの蕾がありました。そして19日にはその蕾がたくさん開花していました。まるでお彼岸に間に合わせるように・・・。
花が咲く時期というのは、その準備の期間も含めて本当に不思議ですね。それぞれの植物が自分の時間をもっていて、その時間の中で変容していく過程もまた独自のものですね。
※1枚目の写真が9月17日、2枚目の写真はその2日後、9月19日に撮影したものです。


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