ラーチ(ヨーロッパカラマツ)の新緑と雌花
ラーチ(ヨーロッパカラマツ)はヨーロッパ原産の落葉性の針葉樹です。針葉樹だけど、紅葉して落葉します。春になると、鮮やかな緑の葉がブラシのような小さな房に成長します。樹形は長い円錐形で大枝は幹に不規則に輪生し、樹高は50mに達するものもあります。
神戸市立植物園のラーチはさほど大きなものではないので、「鮮やかな緑のブラシ」を目の前で観察することができます。1か月前にはほんの少し顔をのぞかせたばかりだった緑のブラシ(下の写真 3/20)は柔らかで鮮やかな緑のブラシ(下の写真 4/25)に変わっていました。葉はアカマツなどの葉のような硬さはなく、平たい形をしていて、とても柔らかな触感です。


花は雌雄同株で、雄花は球形~長楕円形で黄色をしていて、雌花序はほぼ球形で赤色をしています。雌花は枝の高いところにいくつかついていましたが、さほどたくさんはありませんでした。
この時期のラーチに出会ってもっとも印象的なのは、葉の鮮やかな緑色です。幹はまっすぐに天を目指し、幹に輪生する枝には鮮やかな緑のブラシがたくさん付いています。柔軟で瑞々しい緑。ほんの1ヶ月前までは、まだ葉のない枝先が光に輝いて銀色がかって見えました。その枝先は今瑞々しい緑のブラシで覆われ光を受けています。



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