風とアスペンの物語2

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アスベンはヤナギの仲間なのですが、そう、ウィロウの親戚なのですが、ヤナギ科は大きくヤナギ亜科とヤマナラシ亜科とに分かれます。

アスペンも日本のヤマナラシもヤマナラシ亜科の中のヤマナラシ属に分類されます。アスペンの葉柄の特徴などはこのヤマナラシ属の特徴でもあります。

ヤマナラシ属の名前は調べてみると、とてもおもしろいですね。「ヤマナラシ」と呼ばれる所以は前の記事に書きましたが、東北地方のある地域ではヤマナラシのことを「ヨメフリ」と呼ぶそうです。ヨメフリは「夜雨降り」と書きます。ヨル、アメ、フリ!夜、家の中で聞く、風を受けて鳴るヤマナラシの音は、雨降りかと間違えるような音なんでしょうね。

さらに興味深いのは、ヤマナラシ属の名前が風との関係に由来するのは日本だけではないことです。中国では「風響樹」という名前がついているそうです。こうなってくるとなんか感動しますね。そして、そもそも学名のPopulusには「さらさら鳴る」「震える」という語源があるといわれています。(*1)

地域や文化が違っても、風との関係がこの植物の名前の由来になっていることは物凄く興味深いですね。その植物を人間がどのように経験するかということは、個人の植物の記憶になると同時に、人類が普遍的に共有している記憶にもなり得るんだと思います。

遠い昔の時代からそれぞれの植物が人間にとってどのように経験されてきたかという記憶が、そして、それぞれの植物が人間をどのように経験してきたという記憶が、私たちの心の深層に静かに横たわっているのかもしれません。


*1:『週間 朝日百科82 世界の植物 ヤナギ・クルミ』

 

アスペン

風にはためくアスペンの葉

 

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