オニグルミの冬芽——そっと帽子を脱ぐとき

春のはじめ、川沿いを歩いていると、
オニグルミの枝先に小さな変化を見つけます。
冬芽の外側を覆っていた茶色い葉が、
今まさに脱落しようとしている
——まるで帽子をそっと脱ぐような感じです。
「裸芽」というかたち
多くの木の冬芽は、
硬い鱗片(芽鱗)に覆われています。
ビーチもホワイトチェスナットもオークも……
寒さに備えて、芽は硬い鱗片に守られて冬を越します。



オニグルミは少し違います。
硬い鱗片ではなく、
変形した葉がそのまま保護の役割を担っています。
このような冬芽を「裸芽(らが)」と呼びます。
外見は柔らかく、一見無防備なようですが、
冬のあいだじゅう——寒さも、雨も、風も、紫外線も
——すべてを引き受けて、内側の芽を守ります。
そして春になると、その葉は役割を終えて、
静かに大地に落ちていきます。
守るために存在した葉が手放されることで、
芽は次の姿に移行できる。

手放す、ということ
春は変化の季節です。
新しい環境、新しい関係、新しいステージ。
変化はうれしいことですが、
どこか落ち着かなさや、もやもやとした不安を感じる
——そんな経験はないでしょうか。
もしかしたら、その不安はオニグルミの冬芽のように
「手放されるプロセス」の一部なのかもしれません。
冬を越えるための何かが、
今まさに脱ぎ捨てられようとしている。
それは次の自分の姿が現れるための
移行の一部なのかもしれません。
ウォルナットというエッセンス
バッチのフラワーエッセンスに
「ウォルナット(Walnut)」があります。
使われるのはペルシャグルミ(西洋クルミ)ですが、
オニグルミと同じクルミ属の植物です。
(ただし、ウォルナットの冬芽は裸芽ではありません。帽子は脱ぎません笑)
ウォルナットのエッセンスは、
「転換期・変化のとき」によく用いられます。
人生の大きな節目——引越し、転職、結婚、出産、別れ
——そういった変化のさなかに、
外からの意見や古い習慣、
過去のつながりに揺さぶられて、
自分の軸を見失いそうになるときがある。
ウォルナットは、そんなざわつきのなかでも
自分の道を歩み続けるのを助けるエッセンスです。
変化を求めているのに踏み出せない、
というより——踏み出してはいるけれど、
引き戻されてしまいそうになる。
そんな心に届くエッセンスです。
春に、立ち止まってみる
川沿いや公園で、
ちょっとだけ立ち止まって
木々の枝先に冬芽を探してみてください。
春を迎えてあなたが手放そうとしているものは何でしょうか。

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