ビーチ(Beech)のフラワーエッセンス

ビーチの若葉
ヨーロッパブナの開いたばかりの若葉。縁には絹のような細い毛が並びます。

キャプション案:ヨーロッパブナの開いたばかりの若葉。縁には絹のような細い毛が並びます。

人や物事の足りないところばかりが目について、心が硬くなってしまうときに。ビーチのフラワーエッセンスがどんなときに使えるかを、「森の母」と呼ばれるヨーロッパブナの姿とあわせて紹介します。

目次

ビーチはどんなときに使える?

ビーチは、エドワード・バッチが1935年につくった19種「セカンド19」のひとつで、「人の幸せを気にしすぎる」のカテゴリーに置かれたエッセンスです。

バッチはビーチについて、こう書いています。

周囲のあらゆるものの中に、もっと多くの良い点や美しい点を見出す必要がある人のために。たくさんのことが間違っているように見えても、その内側では何かしら良い点が育まれていることに気づけるようになる必要のある人です。(*1)

物事や状況の不十分なところ、人の欠点や足りない部分。そういうところばかりが気になって、批判的に見てしまうときに助けになるエッセンスです。

けれども、批判の矢印が外を向いているとき、心の奥にあるのは、傷つきやすさであることが多いのです。まわりの影響を受けやすいために、不完全さに耐えられなくなる。自分自身の不完全さを受け入れるかわりに、外側に見える不完全さのほうに、敏感に反応してしまう。

ビーチのフラワーエッセンスは、そのような心の痛みを和らげます。そして、人それぞれ状況や立場が違うことを受け入れ、違いを超えて人や物事の良い面や美しいところに心を寄せることができるように助けます。

ビーチと共鳴する心

ビーチ

【ビーチが助けになる人の経験しやすい傾向やパターン】
・人の置かれている立場や見解の違いを受け入れることが難しく、物事や人の悪い面や欠点ばかりが意識される傾向。批判的で寛容さがなく過敏に反応する。

【パターンのなかに内在されている目覚めようとしている性質】
・人や状況の中の良い面を見ることができる。

日常生活で使う

・不平ばかり言ったり、あら探しをしたりしてしまうときに。

・すべてが正しく行われるべきだと思えて、細部にこだわらずにいられないときに。

・人生が不公平に思われるときに。ビーチは、違った視点から人生を見るのを助けます。

・特定の場所や状況に、敏感に反応してしまうときに。寛容さが必要なときに。

植物としてのビーチ

ブナ科ブナ属 学名:Fagus sylvatica 和名:ヨーロッパブナ

ヨーロッパ原産の落葉高木です。石灰質の土壌を好み、高さ30m、幹の周囲が200cmにまで達します。

樹皮はなめらかで灰色。葉は単葉で浅い鋸歯があり、長さは5〜10cmです。

花は風で花粉を運ぶ風媒花で、雌花と雄花が同じ木につきます。雄花は長い柄の先に集まって垂れ下がり、雌花は2個ずつ総苞に包まれます。

日本に自生するブナ属は、ブナ(Fagus crenata)とイヌブナ(Fagus japonica)です。

「森の母」と呼ばれる木

ブナ属は温帯を代表する樹木で、しばしば極相林(遷移の最終段階で、樹種の構成がほとんど変わらなくなった森林)をつくります。

ヨーロッパブナの森では、地面に届く日光がわずかしかないため、ほかの植物は育ちにくくなります。けれどもブナの若木は日陰を好むので、その下で育つことができます。親木が枯れて日当たりがよくなると勢いを増し、やがてブナ林の構成木になります。混じる木は少なく、純林をつくります。

またヨーロッパブナは、根が土壌の空気循環を促し、地表に積もった枝葉に含まれるカリウムによって、ほかの木よりも土壌の生産力を保ちます。ヨーロッパで「森の母」と呼ばれるのは、そのためです。樹形の美しさから「森の女王」とも呼ばれます。

「食べられる木」という名前

属名の Fagus(フェイガス)は、その実が食べられたことから、ギリシャ語で「食べられる」を意味する phegos に由来します。

英語の beech は book と同じ古いチュートン語の語源をもち、古代北欧の種族は符号やルーン文字をビーチの樹皮や板に刻んだといわれています。

ケルトの伝承では、ヨーロッパブナは知恵と復活の生きものである蛇と結びつけられ、死と再生の象徴とされてきました。

ビーチのフラワーエッセンスを使ってみる

ビーチのフラワーエッセンスは、国内のショップでも、海外からの個人輸入でも入手できます。
私が運営しているフラワーエッセンス個人輸入代行SEEDSでもお取り扱いがあります。海外からのお取り寄せのため、お手元に届くまでに発送から2週間ほどかかります。
為替の状況によっては、少量のご注文の場合、国内で購入される方が安価なこともあります。(→ 個人輸入について詳しくは[こちら])

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ビーチの写真

ビーチの芽吹き
開きかけの芽。細く畳まれた葉が、毛に包まれて出てきます。根元に赤褐色の芽鱗が残っています。
ビーチの幹
冬の幹。樹皮はなめらかな灰色で、白い地衣類の斑が広がります。枯れた葉が枝に残っていました。(写真はいずれも日本の植物園のヨーロッパブナ)
ビーチの冬芽
細長くとがった冬芽。すぐそばに、去年の葉がまだ残っています。

参考文献

・エドワード・バッチ『エドワード・バッチ著作集』ジュリアン・バーナード編、谷口みよ子訳、BABジャパン、2008(*1:「12の癒し手とその他のレメディー」1936)
・ジュリアン・バーナード/マーティーン・バーナード『Dr バッチのヒーリングハーブス』スミス マキコ訳、BABジャパン、2003
・ジュリアン・バーナード『バッチフラワーレメディー 植物のかたちとはたらき』谷口みよ子訳
・『園芸植物大事典1』小学館、1988
・『日本の野生植物 木本1』平凡社、1989
・梅原猛ほか『ブナ帯文化』思索社、1985
・『週刊 朝日百科81 世界の植物』


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