自分で選ぶ?プラクティショナーに相談する?

2023年9月5日

自分のために自分で選んで使う

フラワーエッセンスは大人から子どもまで誰でも使うことができて、しかも自分のために自分で選んで使うことができるのがいいですね。フラワーエッセンスはもともと花だから、自分のために花を選ぶと考えてみるのもいいかもしれません。

さあ、フラワーエッセンスを試してみよう!ということになると、自分に合ったフラワーエッセンスを選ぶわけですが、そのときに私たちは物凄く自然に自分自身とエッセンスの性質を照らし合わせてみるということをやりますね。ちょうど鏡の前に立って服を合せてみるような作業を、自分自身のこころについて自然にやってみるわけです。

そのこと自体、物凄く大切なことなんじゃないかと思います。フラワーエッセンスはそういう機会を私たちにとても自然な形で提供してくれます。服を合わせようとすれば自ずと鏡に映った自分の姿を見ることになるし、自分のこころに主体的に向き合うことになると思います。それがエッセンスの作用と一緒に自分の中の内なる癒し手を目覚めさせてくれるのだろうと思います。

プラクティショナーの存在

それじゃあ、プラクティショナーは不要かというと、そうとは言えなくて、実際、フラワーエッセンス/花と相談者の方の出会いを手助けする人の存在が物凄く重要になることがあると思います。

たとえば、フラワーエッセンスについてあまりよく知らなかったり、選び方のポイントがわからなかったりするときや、よく知ってはいても状況が複雑に絡み合って混乱していたり、何度も同じようなパターンを経験して違った見方が難しかったり、もう いっぱいいっぱいの状態だったり…。そういう場合は自分の力だけでフラワーエッセンスを役立てるのはなかなか難しいこともあります。

そんなときはプラクティショナーに相談してみるのもいいんじゃないかな。

プラクティショナーはまずじっくり話を聞いてくれると思います。相談者の方を決めつけて見たり、特定の考えを押し付けたりせずに聞いてくれると思います。そのことだけでも、一人で背負っている荷物が少し軽くなるかもしれません。

そうすれば話している間に自分の状況が整理されて見えてきたり、気づかなかった自分の気持ちに気づいたりといったことも起こります。

欠点と戦わない

フラワーエッセンスのいいところは欠点と戦わないこと。欠点が出てこないように抑えつけたり、自分に欠けているものを無理に付け加えようとするのではなくて、本来自分がもっているけれども開花していない性質を育てようという姿勢です。欠点と思っているものは本来もっている性質の一面で、そこに固まってしまったものを緩めて本来の全体像がより自由に現れてくるように育てようということです。

次の言葉はフラワーエッセンスを開発したエドワード・バッチの言葉です。

「忘れてはならないのが、欠点を見つけたときに、欠点と直接対決したり、意識してそれを無理矢理に欠点を押さえつけたりするのではなく、欠点と拮抗する徳を着実に育てることで自分の性質の中から自然に悪い要素を洗い流すという治療法をとらねばならないということです。」(*1)

プラクティショナーはこのことをよく理解しています。相談者の方の気持ちに寄り添いながら、もう一方で相談者の方が欠点だと思っているところや、悪いとしか見ることのできない状況を決めつけないで、そこに可能性の種子を見ます。欠点の中の徳の種子を、影の中の光を見ます。

可能性の種子を見つける

たとえば、自分は周りの人よりも能力がないんじゃないかと自信がもてなくて、やってもたぶん無理と考えて自分を出すことをあきらめてしまうような面があったとします。そういうパターンを、意志の力を使って「自分は人と同じように能力がある。自分は優れているんだ。」と繰り返せば、まあ、なんとかうまくいく場合があるかもしれません。けれども何らかの理由で意志の力が弱まったときには、この作戦はいっぺんにダメになります。

フラワーエッセンスが案内してくれる道はそうじゃなくて、欠点と思われる中に眠っている可能性の種子を見つけて育てようということです。

「私は周りの人よりも能力がないんじゃないかと自信がもてなくて、やってもうまくいかない感じがして落ち込んでしまうんです」という相談者の方の話をプラクティショナーが聞いたときには、それを欠点とだけ見ないで、その奥に眠っている種子のことを想います。相談者の方の、自分の能力や創造性を発揮したい、表現したい、という願い、ときにはまだ声にならない願いや憧れや希望に耳を傾けます。

そもそも自分らしさを表現したいと思うからこそ失敗が恐いという気持ちも生まれてくるし、自分らしさを表現したい!や、自分にもできるを生きたい!がなければ失敗を恐れる気持ちもわいてきませんよね。恐れの奥には勇気が、落胆の奥には信頼が、絶望の奥には希望が、諦めの奥には憧れが眠っている。私たちの心の奥に希望や信頼なければ、絶望したり落胆したりはしないと思うのです。

だから、プラクティショナーは「欠点」を欠点とだけ見るんじゃなくて、その周りやその反対側にあるものにも耳を傾けます。そうやって相談者の方が本来もっている種子が、どんな花(フラワーエッセンス)によって目覚めるかを探していきます。

植物を種から育てるのに時間がかかるように、自分の中の種子を育てるのにはそれなりの時間がかかります。そういうことをちゃんと認めて誠実に活動している信頼できるプラクティショナーがたくさんいます。自分のために自分で選ぶ、その選び方の幅を広げる上でも、そういう人を見つけて相談してみるのもいいんじゃないかと思います。

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*1 :エドワード・バッチ 西田恵理子、林サオダ訳『バッチ博士の遺産』 バッチフラワー友の会 1998