フラワーエッセンスと好転反応…起こるタイミング、実際例など

2023年10月24日

フラワーエッセンスと好転反応

フラワーエッセンスと好転反応

好転反応」は、
心身の状態が良い方向に向かって動き始めるときに、
一時的に現れる(ネガティブな)反応
を指す言葉です。

フラワーエッセンスを使うと
そのような反応が経験されることがあります。

ここでは、実際にどのような反応が
起こる可能性があるか

どのようなタイミングで起こるか
起こった時には
どのように対処すればよいか
などについて解説します。

1.心身のバランスの回復過程で起こる

フラワーエッセンスは
私たちが日ごろ使っている薬やサプリメントなどとは
違った作用の仕方をします。

薬やサプリメントは主に有効成分が
身体の組織にはたらきかけます
が、
フラワーエッセンスはそうではありません。

フラワーエッセンスは、
心身の自然のバランスを整える
ことによって
作用します。

フラワーエッセンスの好転反応は
バランスを回復する過程で
起こってくる反応の一つと考えることができます。

反応は必ず起こる?

いいえ。誰にでもいつでも起こるとは限りません
ストレートにフラワーエッセンスの作用を
感じる場合もたくさんあります。
反応が起こるかどうかは
個人差やタイミングがあって
いつも起こるとは限りません。

また、フラワーエッセンスのなかにも
比較的反応の起こりやすいものと
そうでないものがあります。

理論的には、
本人が意識している(自覚している)感情や
心理状態に関連するエッセンスの方が
反応は起こりにくい傾向があります。

逆に、自分が意識していない感情や心理
また、傷つきに関連するような
受け入れ難い感情や心理に関連する
フラワーエッセンスは
反応が出やすい傾向
があります。

2.反応にはどのようなものがあるか?

まず、使用直後から1週間程度の間に起こりやすい反応には
次のようなものがあります。

(1)昼間でも眠くなったり、休息をとりたくなったりする

一番経験しやすい反応は、
眠りに関連する変化です。

服用を始めた日から
昼間でも眠気を感じたり、
休息をとりたくなったりするような反応

2、3日続くことがあります。

(2)印象的な夢を見たり、夢の中で強い感情を経験する

フラワーエッセンスには、
意識と無意識の関係に
はたらきかける作用があります。
心のパターンを緩める作用
といっていいかもしれません。

その結果、これまで自分のなかで
無意識的であった感情や考えが
意識されることがあります

それが意識のコントロールの緩む
眠っているときに
夢として経験され、
非常に鮮明な夢を見たり、
深い感情を伴う印象的な夢を
見たり
することがあります。

(3)頭痛や皮膚症状、風邪に似たような肉体的な反応

まれに頭痛や皮膚症状(湿疹など)、
また風邪のひき始めのような
肉体的な反応が起こる場合があります

これも2、3日で治まるのが普通ですが、
日常生活に支障をきたすようなら、
いったんエッセンスを中止して、
確認することをお勧めします。

それで症状が軽減されるようなら、
フラワーエッセンスによる反応だとわかるので、
対処の仕方を決めやすくなります。

数日の間、使用頻度を通常の1日4回から
1日2回とか1回に減らして
作用を緩やかにして継続することもできます。

症状が軽くなるようなら
1週間ほど使用頻度を減らした後、
もとの頻度に戻してみてください。

フラワーエッセンスの作用の強さは
使用頻度によって調整することができます。

また、日常生活に支障が出るような
反応のあるエッセンスはめったにありませんが、
反応が強すぎると感じるときには
別のエッセンスに変更することも
選択肢の一つです。

(4)イライラする、感情的な反応

イライラしたり、感情的な反応が
経験されるのは、これまで意識に
のぼってこなかったような感情や考えが
意識され始めるときに起こる反応
の一つです。

感情的な反応とは、
例としてあげるとすれば、
たとえば、本当は腹が立っていたのを
抑えてきたとか、
本当は言いたいことを
言わずにきたたけれども、
これまではそんな自分を
意識したことがなかったという場合、
最初は腹立たしさや
言いたいことがはっきり意識されず、
何か感じているけれども
言葉にならないで
イライラした感じとして
経験されるかもしれません。

こうした状態は
意識されていない感情そのものが
ネガティブということよりも、
それが自分にとって
どれくらい受け入れがたいか、
どれくらい否定的に感じられるか、
普段どれくらい無意識に避けているか
といったことに関連しています。

自分がその感情を、
嫌なもの、
避けたいもの、
苦しいもの…と捉えていたり、
その感情が消化できない過去の経験と
結びついていたりするときには
余計に反応は強くなる傾向があります。

イライラしたときには、
もしかしたら自分がまだはっきりと
気づいていない気持ちや、
表現していない感情が
あるかもしれないと
意識してみることもできます。

自分の本当の気持ちにつながることは、
私たちが自分自身としっかりつながり、
自分の中に眠っている可能性に
栄養を届けることでもあります。

一方で、このようなイライラや
自分の気持ちへの気づきが
さほど意識されないままに
この段階を通り過ぎることもあります。

気がついたら落ち着いていたとか、
気がついたら
楽になっていたということもあります。

あるいは、イライラすることなく、
それまで気づかなかった
自分の気持ちに気づく
ということもあります。

そのような場合は
服用したフラワーエッセンスの
テーマに関連する感情が
本人にとって比較的受け入れやすいもの
だった可能性があります。

3.反応の実際例:オリーブのエッセンス

反応の実際例:オリーブのエッセンス

フラワーエッセンスを開発した
エドワード・バッチ
オリーブの解説に次のように書いています。

精神的、肉体的にこれまで苦しんできて、

もう何の努力をする力も残っていないと

感じるほど疲れきっている人のためのものです。

日々の暮らしは、少しも楽しくなく、ただ辛く感じられます。

このようにオリーブは
心身が消耗し疲労しているときに
活力の回復を助けてくれるフラワーエッセンス
です。

2015年時点でヒーリングハーブス社の
ジュリアン・バーナードさんは、
38種類のエッセンスの中で
日本で一番売れてるのは
オリーブだとおっしゃっていました。

ですから、たくさんの人が
疲労感を感じて
活力を取り戻したいと思って
フラワーエッセンスを
試しているかもしれません。

けれども、もしオリーブのフラワーエッセンスが、
たとえば栄養ドリンクを飲んだときと
同じように「効く」ことを
期待して使ったとしたら、
「効果」を感じることは
難しいかもしれません。

実際にオリーブのエッセンスを飲むと?

みなさんは
オリーブのフラワーエッセンスを飲んで、
どんな感じがするか
試してみたことはありますか?

講座ではオリーブを
体感することが何度もあり、
その時々で違うところもあるのですが、
個人的な感想としては、
オリーブのフラワーエッセンスを飲むと
意識がシャキッとするというよりは、
リラックスし、
緊張が解けたり、
呼吸が深くなったりします。

そのように実際に体感して
思うのですが、
オリーブのエッセンスは
飲めばいきなりパキッとして
活力モリモリという
感じではないように思います。

オリーブの反応

講座で実際にオリーブを
1ヶ月飲んだ方に
その感想を聞いてみると、
何人かの方から、
飲み始めてしばらくは
眠気を感じたとか、
休みたくなったという感想が
語られる
ことがあります。

そして、中には
オリーブの服用をきっかけにして、
自分に無理を強いてきたと気づき、
生活や仕事の仕方を見直して
変えていかれる方もいらっしゃいます。

この最初の反応を
「好転反応」の一つと
呼べるかもしれません。

「効果」の質の違い

このような反応が起るのは、
オリーブのエッセンスの作用の仕方が、
栄耀ドリンクのように「活力」を
化学的な働きによって一様にアップする
「有効成分」的なものを
含んでいるわけではない
からです。

そうではなくて、
私たちの中にはたらいている
疲労や消耗と活力に関連する
いのちの力全体の
バランスを整え、
調和を促して
活力を回復する
のを
助けるからです。

もし心身に無理を強いるような
生活習慣のために疲労していて
オリーブを使った場合には、
自分のなかの
自然のバランスが整う過程で、
そのような生活習慣の維持が
難しくなることもあります。

関連記事:オリーブを服用した感想

内なる自然を整える

誤解を恐れずに言えば、
フラワーエッセンスの作用のゴールは、
現れている症状を消したり、
抑えたり、
別のものに変えたり
することではありません

内なる自然とつながること、
内なる自然と調和すること
です。

その結果として
現れている症状が
治まったり、
軽くなったり、
よりポジティブな面を
経験できるようになります

その前提にあるのは、
私たちの身体や心は
内なる自然につながることによって、
一面的になった状態から回復し、
自由を取り戻し、
もともと内包している
可能性を発展させる力、
自ら内包している種子が
芽吹き成長していく力を
発揮する
ことです。

フラワーエッセンスは、
私たちが内なる自然との関係を
より豊かなものにしていくうえで
大きな助けになります。

4.どのように対処すればよいか?

上にあげたような反応が起こった場合、
どのように対処すればいいでしょうか。

まず、原則は現実的に対処すること、
常識的な範囲で
対処することだと思います。

当たり前といえば当たり前ですが、
人によってはどんな状況でも
「好転反応は浄化が
起こっているのだから
つらい状況になっても
乗り越えるのがよい」
と考える人もいるかもしれません。

しかし、それは、
療法というよりは、
盲目的な信仰に近いと思います。

内的世界に向き合うときに
大切なことの1つは
理論や教義的なものを
絶対視するのではなくて
自分が感じていること、
経験していることを
大切に扱うことです。

(1)確かめられる場合は確かめる

まず、反応が日常生活に
影響を与えるようなものの場合や、
フラワーエッセンスを
使い始めたばかりの場合には、
好転反応と思われるものが
フラワーエッセンスによるものかどうかを
確認することをお勧めします。

確認するには、
いったん2、3日エッセンスを
使うのをやめてみて、
好転反応だと思っていたものが
なくなったり、明らかに軽減されれば、
それがフラワーエッセンスによる
反応だとわかります。

逆に反応だと思っていたものが
変わらないようなら
別に理由があることになります。

(2)継続するときは使用頻度を調整する

起こっている反応が
フラワーエッセンスによるものだと
わかった場合でも
日常生活に差し支えなければ
そのまま続けることができます。

しかし、あまりに眠かったり、
あまりに感情が動いたりするようなときは、
次の2つの方法があります。

1つは使用するのをやめて
別のエッセンスに
切り替える
という選択です。

無理をせず、また別のタイミングで
使うことをを検討します。

もう1つは使用頻度を減らして
フラワーエッセンスの作用を穏やかにし、
反応の出やすい期間を通過した後で
服用頻度を元に戻す方法
です。

フラワーエッセンスの使用頻度の目安は
1日4回程度ですが、
頻度を上げれば作用は強くなり、
頻度を下げれば作用は弱くなります。

ですから、
たとえば1日2回とか、1回にして、
日常生活に支障をきたさない程度に
反応が軽減されるようなら、
使用頻度を下げて
継続することができます。

とくに反応が出ている段階が後述する
「フラワーエッセンスの作用の3つの段階」
の最初の段階で起こっているものなら、
使用頻度を下げて
1週間程度継続し、
そのあと通常の使用頻度
(1日4回程度)に戻せば、
同じフラワーエッセンスを
継続することができると思います。

(3)集中的に取り組む

もう1つの別の方法は、
反応だとわかったうえで
使用頻度を上げるという選択
です。

これは意識的な取り組みを
長期的に継続している人で、
安全な時間と空間が
保証されている場合に限ります。

通常の社会生活を
しているような状況では
避けてください。

反応があるということは、
別の言い方をすれば
選んだフラワーエッセンスが
作用しているということです。

使用頻度を上げる選択は
その作用を意図的に
先に進めるという選択です。

先に進めるという表現は
誤解を生むかもしれません。

実際にはその反応を信頼して
心の動きや感情を
そのまま経験するということです。

この方法は、安全を確保したうえで、
使用頻度を上げて主体的に
集中して取り組む方法です。

(4)専門家のサポート

好転反応と思われるものが、
「フラワーエッセンスの作用の3つの段階」
の最初の段階で起こっているものではなくて、
後述する「目覚めの危機」の段階で
起こっているような場合には、
1人で解決しようとし過ぎないで
個人セッションなどの形で
専門家
(フラワーエッセンス・プラクティショナー)
の力を借りる
ことも
十分考慮したいことの1つです。

「目覚めの危機」の段階で
経験されることは、
「反応」というよりは
内的な「死と再生」の過程

呼ぶ方がふさわしい場合があります。

プラクティショナーは、
フラワーエッセンスによる心の変化や
変容の過程について経験をもっています。

もちろん、フラワーエッセンスを
使用する個人によって
その経過や過程は
一人ひとり独自のものですが、
どのような段階にいて
何が起こっているかという
プロセスの全体像を
見ることを訓練されています。

そのような意味で
自分に起こっていることの
意味をわかって
見守ってくれる人がいることは
越えていくための
大きな支えになると思います。

好転反応と葛藤

FESのパトリシア・カミンスキーは、
フラワーエッセンス療法を通して、
私たちが経験する可能性のある癒しの段階を
4つに分けて説明しています。(*1)

第1段階:解放、リラクセーション、活力の回復

第2段階:認識

第3段階:反応、抵抗、受容

第4段階:再生、再構築

「反応、抵抗、受容」と
「再生、再構築」の段階は
深い変容過程を想定したもので、
通常この段階に進むには
長期での意識的な取り組みが必要だと
P. カミンスキーは指摘しています。

「反応、抵抗、受容」の段階は
それまで受け入れることの
難しかったテーマや領域に
直面する段階です。

ですから強い葛藤や恐れが
起こって当然です。
いわば内的な死と再生の段階です。

古い自分が死んで
新しい自分が生まれる
大きな変化の過程です。

目覚めの危機と変容

「反応、抵抗、受容」の段階で
「目覚めの危機」と呼ばれる状態が
経験されることがあります。

古いパターンと
目覚めようとする新しい可能性の間に
対立が起こり、
内的な緊張が増します。

そのような状態を通して、
徐々に痛みに触れ、
閉じ込められていた
生命エネルギーが
自由を取り戻し始めると、
古いパターンと目覚めた性質が
新たなバランスへと
大きくシフト
します。

次の「再生と再構築」の段階は
古いパターンから自由になって、
新しい可能性を
意識的、創造的に生きる段階で、
自分自身のあり方を
再構築していく段階です。

これら4つの段階は
直線的に上昇していくものではなくて、
内的な取り組みの中で
大きなサイクルと小さなサイクルが
何重にも折り重なりながら、
螺旋的に繰り返し
経験されるのが普通です。

また、フラワーエッセンスに
取り組むすべての人が、
必ずしもこれら4つの段階すべてを
経験するわけではありません。

日常的に経験される段階は
第2段階くらいまでと考えられます。

まとめ

フラワーエッセンスの好転反応

心身がバランスを回復する過程で起こる反応の1つですが、

必ず起こるとは限りません。

一般的な反応には、

(1)昼間でも眠くなったり、休息をとりたくなったりする。
(2)印象的な夢を見たり、夢の中で強い感情を経験する。
(3)頭痛や皮膚症状、風邪に似たような肉体的な反応。
(4)イライラする、感情的な反応。

フラワーエッセンスの作用は
使用頻度を高めれば強くなり、
低くなれば穏やかになります。

この性質を利用して
反応が日常生活に支障をきたすような場合は、
数日間一時的に使用頻度を低くして、
その後もとに戻すという方法で
対処できる場合が多いです。

ただし、(4)の
「イライラする、感情的な反応」が
「目覚めの危機」の段階で
経験されるような反応の場合は、
専門家にサポートを依頼することを
考慮するのがよいと思います。

この変容の段階を
うまく通過することができれば、
自分との関係や世界との関係を
結びなおすことができる
掛けがえのない機会となります。

———————-

*1:Patricia Kaminski “Flowers That Heal: How to Use Flower Essences”  Newleaf 1998 48p-51p

※フラワーエッセンスは医薬品の代用になるものではありません。
心身の病気の場合には必ず医療機関を受診し、主治医に相談してください。


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