緊急事に際して:新型コロナウィルス
緊急事に際して
今日の東京での感染者数は180人以上というニュースが流れました。一昨日には7都府県を対象に緊急事態宣言が出されました。今や自分や自分の家族の安全だけでなく、医療現場に差し迫る危機をなんとかしなければ、この感染症以外の病気と闘う多くの人命も危機にさらされる状況が差し迫っています。これは対象地域だけでなく、日本全国に、全世界に広がっている状況です。
当たり前の世界が当たり前でなくなったら
たとえば、私たちは熱が出れば病院に行って診てもらうことができるのを当たり前と思って生きてきました。けれども、今そうじゃない世界が目の前に迫っています。自分の大切な人が苦しんでいても病院には行けない。そんな世界は幻想であってほしい。幻想であってほしいけれども、すでにそれは起こり始めています。
そういう世界が差し迫っていることを私たちは本当に自覚しているのだろうか。
誰かを批判することと目をそらすこと
このような緊急事態、非常事態において、政府の政策の不甲斐なさを嘆く声が日夜声高に聞こえてきます。もちろん、批判されるべきものは批判されて当然であるし、私たちの要求は要求として声を届けていかなくてはならない。けれども、どこかで批判のための批判になっていないかということは考えてもいいのではないでしょうか。
病院に行きたくても、病院に行けない。大切な人が苦しんでいても医療を受けさせてあげることができない。そんな残酷なことは誰も望んでいないし、考えたくもない。だからといって、それから目をそらしてはいけない。少なくとも私たちは誰かを批判することで向き合った気になってはいけないと思います。
一人ひとりの力の結集
現状から考えられる可能性に向き合うことを私たちは求められています。ひどい未来が考えられるなら、そうならないために何ができるかを真剣に考えなくてはいけないと思います。そういう私たち一人ひとりの力が結集されて未来を変える力になるのだと思います。意味の変容は正面から自分を賭けて取り組んだときに起るのだと思います。
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