砂に埋めた宝物
砂に埋めた宝物
私たちは持って生まれた魂の個性を
生まれてきた環境でのびのびと発揮できるかといえば、
そうではない場合が多いのかもしれません。
この世界にやってきたときに
私たちの胸をいっぱいに満たしていた希望は
生まれてきた環境が期待し要求する役割や、
容易に乗り越えることの難しい困難に出会って、
やがて落胆や絶望に変わります。
まだ力のない私たちには、
携えてきた宝物が粉々にならないように
砂の中に埋めて守るのが精いっぱいだったかもしれません。
そうやってなんとか乗り越えた私たちは、
今度は砂の中に自分の魂の大切なものを埋めてあるんだと
なかなか思い出すことが難しくなります。
それをしっかり守るためには
深く埋めておく必要があったし、
それを思い出せば同時に
落胆や絶望の記憶も連れてきますから。
そんな私たちに残る宝物の手掛かりは
何となく自分が本物でないような感覚であったり、
この世界に自分の居場所がないような感覚なのかもしれません。
けれども
宝物を砂に埋めたのは、
いつかもう一度掘り出してそれを生きるためです。
それを生きて世界への贈り物として返すためです。
そのために一人ひとりの人が
自分自身を癒し、
宝物に再会し、それを生きることを
サポートしたいのです。
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