内なる子ども(インナーチャイルド)と他者
傷ついた内面の子どもの視点は、
自分の世界と他の人の世界が
同じであってほしい
という視点ではないかと思います。
傷ついた内面の子ども(インナーチャイルド)は
母親との一体感を求めているので、
自分の世界を完全に受け入れてほしいとか、
自分の世界と同じであってほしい
という欲求があるのは自然です。
自分とまったく同じ世界観の人はいないのだから、
それは幻想といえば幻想なのですが、
私たちにの心には
いっしょであってほしいという
気持ちがはたらくことがよくあります。
そのことに無意識でいると、
「共感」というときにも、
「自分と同じ」という視点になりがちです。
自分と同じところを探しながら
話を聴いてしまうかもしれません。
無意識に、きっとこうだろうという期待を
抱きながらその人の世界に
接していることが僕らにはあります。
けれども、ほんとうは
「ああ、この人の世界は
自分とはこんなふうに違うんだ!」
という発見のほうが共感だと思います。
ちょうど、植物観察をしていて
「発見」をしたときのような感じです。
自分の世界と他者の世界は違うんだけれども、
何かでつながっている感覚。
何かを共有している感覚。
自分の世界を出て、
自分とは違う他者の世界に
敬意をもって接するとき、
私たちは少し自由になることができます。
私たちの心には
無条件に受け入れてもらいたい願望や
自分といっしょであってほしい
という期待をもって世界を見ている
傷ついた内面の子どもが
住んでいると同時に、
自分と他者の違いを
驚きと喜びをもって経験している
自由で純真な内面の子どもも住んでいます。
私たちは彼らが孤立しないで、
互いに助け合うことができるように
かかわっていけるといいと思います。
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