日本のトチノキとセイヨウトチノキ(ホワイトチェスナット)

2023年9月23日

日本のトチノキはホワイトチェスナット(セイヨウトチノキ)の近縁種で、セイヨウトチノキの花からはホワイトチェスナットのフラワーエッセンスが、新芽からはチェスナットバッドのフラワーエッセンスがつくられます。

日本のトチノキとセイヨウトチノキについて共通点と違いを考えてみたいと思います。

日本のトチノキはいくつか群生地があって、京都府の綾部市にもあります。

ジュリアン・バーナード氏によれば、セイヨウトチノキは「成木が200年以上生きることはまれ」(*1)とのことですが、綾部の日本のトチノキの群生地には樹齢500年以上のものもあります。

https://youtu.be/CHSBQYVU2kM

綾部市の群生地には何度か足を運んだことがあるのですが、その群生地の谷は硬い岩盤でできているらしく、トチノキたちは急斜面にへばりつくように根を張っていました。

トチノキ
地表近くに広がるトチノキの根

バッチのフラワーレメディー 植物のかたちとはたらき』にはセイヨウトチノキの根について、「根は、地中に深く伸びることはなく、地表に広がります。」との記述があり、その点は同じようです。

こうしたジェスチャーから、トチノキやセイヨウトチノキの、四大元素(土、風、水、火)の中の土との関係の特徴を見ることができます。セイヨウトチノキからつくられる2つのエッセンス(ホワイトチェスナットとチェスナットバッド)がどちらも「現在の状況に十分な関心を払えない」というカテゴリーに入っていることの理解にもつながりますね。

日本のトチノキとセイヨウトチノキを比べて、一番違うように感じられるのは「水」との関係かもしれません。日本のトチノキの群生地には水が豊富にあります。近くに沢が流れていたり、湧き水があったりします。実際に木肌をさわってもセイヨウトチノキの方が乾いた感じがします。

水は感情とのつながりが考えられるので、もし日本のトチノキでフラワーエッセンスがつくられたら、思考だけではなく、感情的な静かさも・・・などと妄想してみたり。

けれども、これはセイヨウトチノキを植物園や街路樹でしか見たことがないので推測の域を出ません。自然のままのセイヨウトチノキはまた違った表情を見せてくれるのかもしれません。

2年ほど前に僕が訪れた群生地の谷には表現しがたいような独特の静かさがあって、沢を流れる水の音や、鳥の鳴く声、鹿の鳴く声が、その静かさを余計に際立たせていました。トチノキのオーラにつつまれて過ごした時間を今も忘れられません。

https://youtube.com/watch?v=tmqaeeeW7v4%3Frel%3D0

トチノキの巨木の下から上を見上げる。沢の水の音、鳥の声、微かに風に揺れる葉。動画ですがほとんど静止画のような感じです。大きな画面で見ていただくと、右端中央の葉がかすかに風に揺れているのがわかると思います。(長さ:26秒)


*1:ジュリアン・バーナード(谷口みよ子訳) 『バッチのフラワーレメディー 植物のかたちとはたらき』 251p