花に見入る子どもの眼差し―フラワーエッセンス的植物観察

花壇のチューリップの前にしゃがみこんで
その花に見入る子どもを想像してみてください。

わたしたち大人が、
たとえば植物園のチューリップの花壇の前で立ち止まって
「わーーー、きれい!!」と言って、
スマホをかざして写真を撮って満足する姿と
何が違うのでしょう?

何かが大きく違っている感じがしませんか?
その違いはいったい何でしょう?

こんなことはないでしょうか?

わたしたち大人は、
赤いチューリップだと
「わたかった」瞬間から、
頭のなかの、それまでに見た
「赤いチューリップ」の範疇の中に入れ込むことで
「わかった」感じがして、
それ以上目の前のチューリップの細部に
意識を向けることをやめてしまう、
ということは起こっていないではないでしょうか。
細部はスマホのカメラがやってくれるし。

だとしたら、わたしたちは、
目の前のチューリップを
本当に体験している
と言えるのでしょうか?

それに比べて、
しゃがみこんでじっと花に見入る子どもは、
まるで花の世界に入り込んでいるような、
そんな感じさえします。

目の前の植物に丁寧に意識を向けてみると、
思いがけない世界が広がっていたり、
予想しなかった発見があったりして、
植物のふしぎ
自然のふしぎに
心を動かされます。

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