仲間の存在、花への感謝

2023年10月24日

2月22日にkindle本写真詩集「花のたましい・わたしのたましい」を出版しました。この経緯について少し書いてみたいと思います。というのは、2月14日までは予定になかったことでした。それがなぜ2月22日に出版できたのか。

写真詩集「花のたましい・わたしのたましい」

昨年の宣言

 昨年6月の集中研修「自分のためにフラワーエッセンスをつくる」を終えた次の朝、サポートしてくれた仲間の2人とホテルのコーヒーラウンジにいました。前日までの2泊3日の研修はすばらしく良かったのですが、良すぎたので余韻に浸るどころではなく、3人の目はすでに未来を見ていました。

 そのコーヒーラウンジで、もう何年も前から、十年以上前から「高原さん、本書いてよ!」と言い続けてくれていたもっとも信頼する仲間が、このときも「だから、本書いてよ!」と。

 それまでは「書けたらね…」みたいな煮え切らない返事で逃げていたのですが、そのときはストレートに書こうと思い、書けると思って「わかった。本を書く」と宣言していました。それくらいそのときの心は視界良好で物凄くクリアに道が見えたのです。(ここではもう一つ「植物園をつくる」という宣言もしています。)昨年の集中研修は、それくらい事前の予想をはるかに超えて次の扉を開いてくれる経験でした。

 コーヒーラウンジでは本のタイトルをあーだこーだと考えて3人で大笑いしていました。そのタイトルは「花とたましいとフラワーエッセンス…食べて、祈って、草刈りして」だったなあ(爆)

自分を縛っているもの

自分を縛っているもの

 研修から戻って本を書くことを考えていました。「小瓶に入ったフラワーエッセンスだけじゃない、今回合宿で経験したようなフラワーエッセンスについて書こう。それはきっと現代社会のなかで不安やズレや生きにくさを感じている人たちが自分を取り戻すきっかけになるはず」と。

 いろいろ考えてみる。書き始めてみる。けれども、心が歌うような構想が全然浮かばない。これで行こうというような感覚がやってこない。そうしてだんだん日常の仕事に追われて、本を書くことが頭の隅に追いやられてしまっていました。

 今考えると、かなり肩に力が入っていました。自分のなかの、本てこんなふうに書かなくちゃとか、「フラワーエッセンスを社会に根付かせるために」とか、これまで人が書いていないことをとか、独自性を出さなくちゃ、みたいなことが自分自身を縛っていたんですね。

仲間の存在

仲間の存在

 第2回の今年の集中研修2023に気持ちがシフトしていた先日、仲間と定期的に行っているフラワーエッセンスの勉強会の時でした。写真に詩をつけたものを本にして出してほしいと言ってくれた仲間がました。彼女は以前にもそう言ってくれたことがありました。絶対たくさん買ってまわりの人に売るからみたいに言ってくれたのです。

 そのとき自分のなかの何かが動いたように感じました。自分の写真や詩を好きでいてくれる人がいる。それ以上のことが何かあるだろうか。とにかく今はその人たちの手に届けばいい。

 それが2月14日でした。次の日からこれまで撮りためてきた写真をCanvaに並べていきました。詩も、以前に書いたものを手直しして写真に合わせ、新しいものも少し書き加えました。それらをファイルに書き出しては、スマホで確認して修正する作業を繰り返して、最終的に2月22日にAmazonにデータをアプロードしました。もっと枚数を増やそうかという考えも頭をよぎったのですが、根拠もなく2月21日か、22日までに仕上げたいと思ったので、今回は20枚の写真にしました。

 ずっと言い続けてくれたのも、きっかけをくれたのも、見守ってくれたのも、フラワーエッセンスを共に学んできた仲間たちでした。改めて思うのは、仲間の存在がなければ、「花のたましい・わたしのたましい」は生まれなかったということです。感謝しかありません。

自分を通して1つに結ばれる像

自分を通して1つに結ばれる像

 頑張って書こうとして書けないでいた本が、ほとんど1週間で出来上がってしまって、Kindle本とはいえ、こんなにすんなり出版できたという経験は、ものすごく貴重な経験でした。この感覚は昨年の集中研修のときの感覚に近い感じがしています。自分がつくったものですが、「自分」という感覚ではなく、自分を通してつながっているものが1つに像を結んだ、という感じです。

ちょうど、ウツボグサの花穂の、
あの立体的な曼荼羅のように、
さまざまなものが適材適所に配置されて、
1つの像を結んだ感じです。
適材適所といっても、
それは静止したものではなくて、
ものすごくダイナミックに自由に動く
動的な曼荼羅みたいな…

花たちへの感謝

花たちへの感謝

 「花のたましい・わたしのたましい」の表紙と最後を飾るチェリープラムは、2014年~2020年まで何度も何度も足を運び、2015年から2019年まで毎年観察会を開催させてもらった植物です。言わば、飛ぶフラワーエッセンス教室を誕生から見守ってくれている花です。

 もちろん、チェリープラムだけでなく、それぞれの花との間に物語があります。今回はあえて写真と詩という形で表現しましたが、次は写真と「物語」という形はどうだろうと思っています。

 それぞれの植物との交流の結果が「花のたましい・わたしのたましい」の写真や詩です。だから、ちょっと乱暴かもしれませんが、フラワーエッセンスとは兄弟関係のようなもの…。兄弟は言い過ぎか。親戚?仲間?の関係のようなものと思っています。

 出版は花たちの声を届けることです。それはこれまで自分につきあってくれ、見守ってくれた花たちへの感謝の気持ちでもあります。


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Posted by takahara.daisuke