夢を生かす・夢を生きる

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先日の飛ぶフラワーエッセンス教室(SEED2)で「夢」について質問があったのですが、そのフォローアップもかねて少し・・・

僕自身はどうしているかというと、これまで河合隼雄先生の著書を読む中で少しずつ夢との付き合い方を模索しながら、自分の夢に取り組んできたという感じです。

 

夢の補償的な役割

ユングは、無意識が自我の一面性に対して補償的、平衡的なはたらきをすると考えました。ですから、夢には一般的な機能として、心全体の平衡を回復させるようなはたらきがあると。

そう考えると、私たちが自分の夢のことを理解するには、そのときの意識の状態がどうであったかがとても重要になります。たとえば、追いかけられる夢を見て恐かったら、普段の意識ではどうだろうと考えてみる。まったく恐さなど意識してないとしたら、夢は恐がっているものがあるんじゃないのと言っているのかもしれません。

(前の記事の続きで・笑)「大きな人形の頭を捨てる夢」を見たとしたら、そのときの自分の意識はどうだったかと考えてみます。頭でっかちになっていたとしたら、夢は頭でっかちをバランスさせようとして、補償しようとして、「大きな頭を捨てる」イメージを届けたのかもしれません。

夢の多義性

夢の中に登場するものが何の象徴かとうことはとても悩ましい問題だと思いますが、ユングはイメージと象徴を一対一で結び付けることには反対しています。これは何々の象徴です、みたいなことはある程度は言える場合もあるけれども、通常は、自分にとって「それでしか表せないものは何だろう」と考えてみることにな ります。自分にとって「でっかい人形の頭」でしか表せないことは何だろうと。

そして、それは一つのことだけを表わしているのではなく、多重的な意味をもっているのが夢の素材です。だから、わかったと思ってもさらに別の意味が重なっているというわけですね。

そして、わからないときはわからないままにしておくのがいいと思います。自分にとっては「でっかい人形の頭」でしか表せないことは何だろうと考えてみること自体意味のあることですね。そして、後になって、あっ、そうかとわかるときもあります。

夢の物語やテーマがどのように変わっていくか

こ れは意識の状態との関連を見ることにもつながりますが、一つの夢だけに注目しないで、夢のテーマや物語の展開がどんなふうに変わっていくかに注目するといいと思います。たとえば、何かに追いかけられるけど恐くて振り向けない夢を見た数日後に、追いかけてくるのがライオンになったというようなときは、展開が変化していますね。恐がっていることと自分の中の動物性ついて考えてみるとかできます。

夢を味わう

夢を解釈するというより味わいのがいいと思います。夢のイメージは具体的な体験としてとてもリアルですよね。そうしたリアルな体験を物語を読むように味わってみるのがいいですね。夢の中での気持ちの動きや感情を味わってみたり、昼間の場面で同じような気持ちや感情を感じるときのことを思い出して見たり・・・。

夢の中で体験を深める

たとえば、さっきの追いかけてくるものがライオンになったという夢だったら、次にライオンが追いかけてくる夢を見たら、そのライオンをできるだけ恐がらずによく見てみる。そうするとライオンが他のものに変わったり、さほど追いかけてこなくなったりといった変化が夢に生じてくることがあります。

「セノイ族は夢を非常に大切にする。朝食の時間に、年長者は幼少の者たちの語る昨夜の夢について耳を傾けて聴いてやる。そしてたとえば、小さい子が、どんどん 落下してゆく夢を見て怖くて目が覚めてしまったなどと語ると、父親は「それは素晴らしい夢を見たものだ。ところで、おまえはどこへ向かって落ちていった? 途中どんな景色を見た?」と聞く。子どもが怖くて何も見ない前に目が覚めてしまったと言うと、それは残念なことなので、次に機会があれば、もっとリラックスしてよく見てくるようにと励ますのである」(河合隼雄、「明恵 夢を生きる』44p)

おすすめ書籍

夢をどう扱うかは深層心理学の学派によって違うので、それをごちゃまぜにしてしまうと混乱するばかりということになりかねません。だから、参考に何か本を読むとしたら、それがどういう学派のものかを理解しておく必要があります。

夢は人間の心の深いところから生じてくるイメージといえますが、たとえば、河合先生の『心理療法入門』の第1章「イメージと心理療法」にはイメージの特性や、心理療法の実際の場面でイメージがどのように用いられるかといったことが書かれているので、夢と取り組んでみようと思う方にはとても参考になると思います。

また、『明恵 夢を生きる』の第1章の2「夢とは何か」にも、夢の学問的研究の変遷や夢の作用など、夢について基本的なことが書かれています。

明恵(みょうえ)は鎌倉時代初期の名僧で、生涯にわたる膨大な夢の記録を残した人です。

「彼は夢の記録を丹念につけているが、その夢は彼の人生の中に重要な位置を占め、覚醒時の生活と見事にまじり合って、ひとつの絵巻を織りなしているのである。彼の生涯は夢と現実とをそれぞれ経糸横糸として織りあげた偉大な織物のようであり、分析心理学者のユングが個性化、あるいは、自己実現の過程と呼んだものの素晴らしい範例であるとさえ感じられる。」(河合隼雄)

 

そして、夢はこちら(意識の側)がどのような気持ちや態度で取り組むかによって変わります。フラワーエッセンスによって夢が活性化することもよくあること。フラワーエッセンスを摂りながら夢日記を書いてみる、というのはどうでしょう。

 

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