里山の植物:クズ(葛)
クズの繁殖力、生命力
葛は夏から秋(7月ごろ~9月ごろ)にかけて花を咲かせる、マメ科最大のつる性の植物です。
その生命力は凄いものがあります。他の植物にも絡みついて一面を覆いつくしてしまいます。
里山で農業をされている方はその凄さを身をもって経験されていると思います。
世界の侵略的外来種ワースト100に指定されているほど。
けれども、それは一面的な見方で、クズのもっている生命力や薬効は私たちの生活を支えてもきました。
根に含まれる多量のでんぷんは葛粉として利用されてきましたし、
根を乾燥した葛根は葛根湯などをはじめ漢方薬として利用されてきました。
今はそんなクズの花を見られる時期です。
4日の朝岡山で撮影しました。まだ朝露の残るクズの花です。
まだ朝露の残るクズの花です。もちろん、食べてみました!(^-^)
(クリックすると拡大)
マメ科の蝶形花冠
クズはマメ科植物で、その花は蝶形花冠(ちょうけいかかん)と呼ばれ、5枚の花弁からなっています。
上部の花弁は旗弁(きべん)と呼ばれ、根元には蜜標があります。
両側の2枚は翼弁(よくべん)、下部の2枚は舟弁(しゅうべん)、または竜骨弁(りゅうこつべん)と呼ばれます。
旗弁の密票は一般に黄色のようですが、観察したものは白でした。
クズの蕾
花は花序の下から咲いていきます。
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