花の物語、わたしの物語 〜集中研修2025春を終えて〜

5月6日、「里山の自然のなかで自分のためにフラワーエッセンスをつくる」春の集中研修を無事終えることができました。参加してくださったみなさん、本当にありがとうございました。

この研修は、エッセンスづくりと夜の共有の時間以外は、自由に過ごしていただくことを基本にしています。春の里山を歩き、光や風を体で感じ、鳥の声を聞き、その中で呼吸する…。そうした時間を通して、自分のために花を選び、つながりを深め、フラワーエッセンスをつくります。

夜には、参加者同士で体験を語り合う2時間ほどの共有の時間があります。その時間はとても大切な時間です。今回は、つくったエッセンスを実際に感じてみたり、選んだ植物の個性やエピソードを分かち合ったりしました。どうしてその花に惹かれたのか。花との出会いに何が重なっていたのか。自然と、ひとりひとりの「物語」が語られていきます。

🌸 花の物語、わたしの物語

花の物語、わたしの物語

植物にも、それぞれの物語があります。

どこに根を張り、

どんなかたちで、

どんなタイミングで花を咲かせるのか。

光や風、

水や土、

季節とどうかかわって生きているのか。

それは、花の「個性」であり、

花の「物語」です。

そして、私たち人間もまた、

それぞれの「わたしの物語」を生きています。

けれどその物語は、いつも思い通りに運ぶとは限らない。

望まない出来事や、

思いがけない痛みを経験して、

自分自身と深く向き合うことがあります。

向き合わざるを得ないことがあります。

「できれば苦しみはない方がいい」

けれども実際には、困難や苦悩は避けがたく、

人生の中で何度も私たちの前に立ち現れます。

そして、そうした困難をどう生きて

どう超えていくかということが

「わたしの物語」を形づくる、

大切な要素なのではないかとも感じます。

❓ 困難は人生からの問いかけ?

困難は人生からの問いかけ?

困難や苦悩は、人生が自分に投げかけてくる

「問い」かもしれません。

「わたしは誰か」

「この困難を、どう生きるのか」

何をどう考えるかではなく、

「どう生きるか」でしか、答えられない問い。

しかもその問いに、

予め用意された正解はありません。

だからこそ、困難に向き合いながら

生きることそのものが、

とても創造的で、

たましいの深い営みなのではないでしょうか。

そして、その問いに

誠実に向き合いながら生きるほど、

同じように問いを抱えている誰かの姿が、

見えてくることがあります。

「わたしだけじゃなかったんだ」と気づくとき、

それは、わたしの希望になり、支えになります。

同時に、わたしが「わたしの物語」を生きることは

同じような問いを抱えている誰かの

希望になり、支えになります。

🌺 二つの物語が重なるとき

二つの物語が重なるとき

フラワーエッセンスを通して、花と深くつながるとき、

「花の物語」と「わたしの物語」が

重なる瞬間があります。

それを言葉で表すのは難しいのですが、

人のたましいと花のたましいが

触れ合うような、そんな時間です。

そうした時間と、

そのときに感じた触れ合いの感覚が、

きっと日々の暮らしの中で

他の誰かではない、

自分の答えを生きる力になるのではないか。

内側から支えてくれる「根」に

なるのではないか。

今回の集中研修を通して、

改めてそう感じました。

🕊 最後に

最後に

この研修で分かち合われたひとりひとりの物語に、僕自身深く動かされました。花と出会うこと、自分と出会うこと、人と出会うことは、どれも同じように尊く感じられ、そこに境界はないように感じられました。

この春、花の前であなたが立ち止まったとしたら…

それは、どんな物語との出会いなのでしょうか?


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