フラワーエッセンス集中研修2023春を終えて(後編)
わかったり、解釈したりするよりも
「フラワーエッセンス集中研修2023春を終えて(前編)」
の記事を書いたのは
6月初めでした。
すぐに続きを書くつもりでしたが、
気がつけばあれから2か月…
すでに秋の集中研修に向けて
動き出している時期になりました。
言葉にすることが
難しかったのは
集中研修という場自体が
普段私たちが日常で
「わかったり」
「解釈したり」するのとは
違う意識のモードで
成り立っているからです。
わかったり、解釈したりするよりも、
起こることそのものを体験し、
味わうことのほうに
ぐっと重心が移ります。
こころの深いところに
いったん沈んだ体験が
言葉になって浮上するまでに
時間を要します。
花と出会う
前の記事では、復活した道を通って
花に会いに出発するところまででした。
初日のこの作業は、
谷の風や光や音に包まれる
里山の自然とのファーストコンタクトです。
同時に翌日どの花で
フラワーエッセンスをつくるかを考えながら
自然の声に、花の声に耳を傾けます。
参加者の方の中には、このときまでに
すでに花を決めて来たという方もいます。
けれども、実際に里山の自然に包まれて
植物たちの、声にならない声に
同時に自分のなかの、声にならない声に
耳を傾け始めると、たいていは、
決めてきたものではない花が選ばれます。
このような経験自体がとても貴重で
意味深いと考えています。
このとき経験したことを話したい人は
夕食後の、「共有する時間」で
話すことができます。
話さないで自分のなかに
収めておくこともできます。
もし話されたとしたら、
私たちはその話に可能な限り
耳を傾けます。
こころを傾けます。
できるだけ解釈しないで
掴みにいったりしないで
味わうようにします。
語られる言葉と
語られない言葉の両方に
周りの自然がそうするように
静かに耳を傾けます。
自分のためにフラワーエッセンスをつくる
2日目の午前中は
フラワーエッセンスをつくる時間です。
メインイベントです。
朝から作業です。
湧き水の入ったボウルの花を浮かべて
昼過ぎまでの3時間余りの間、
近くに座って見守ります。
選んだ花が咲いているのと同じ土の上に座り、
同じ風を感じ、
同じ鳥の声を聞き、
同じ光を受けて、
ただ一緒に過ごします。
ほとんどの人にとっては
そんなふうに植物と一緒に時間を過ごすのは
はじめての経験です。
その時間は「わたし」と「花」との時間です。
花と出会って
フラワーエッセンスをつくる過程で
経験されることはひとり一人違います。
その一人ひとりに固有の経験を
共有できる時間が研修のなかには設けてあります。
可能な限り自分のままでいられる
安全で自由な場。
そのような場で固有の経験は互いに響き合い
さらにその色合いを豊かにします。
互いの経験が互いを支えます。
経験を日常に持ちかえる
3日目は最終日です。
午前中に、フラワーエッセンスを
つくった花のところに戻って
挨拶をして、研修を閉じます。
里山の自然の懐のなかで経験したこと
花と一緒に座って感じたことは、
日常ではなかなかアクセスすることが難しい
こころの深い領域とのつながりを
取り戻す経験になり得ます。
そこで起こっていることは
いわば創造的退行です。
フラワーエッセンス集中研修は
そうした経験の課程全体を
「フラワーエッセンス」という形で
日常に持ちかえることができます。
言い換えると集中研修は
セッションルームを里山の自然に移した
より「大きな」フラワーエッセンス療法です。
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