癒えない傷に耐えられる自分
癒えない傷に耐えられる自分
いよいよ2014年も残りあとわずかですね。といっても新しいサイクルは冬至からすでに始まっている感じがあるので、世の中的な年末感との狭間で元旦まではちょっと微妙な心持ちです。
この時期に、何か今年を振り返ると同時にすでに始まっている新しサイクルとのつながりを確認しておくことができるとよいなと思います。掃除の手を止めて少し書いてみよう。
今年を振り返っての印象は、ずっと続けてきたことと自分のルーツについて再確認したこと、そこから自分の解体と再構築を行った一年だったという感じです。それはもしかしたら、僕だけではないかもしれない。多くの人が自分の土台やルーツに向き合ってこられたかもしれない。そう思います。
はじめて「Heal Yourself」というウェブサイトをつくったのが15年余り前ですが、「自分自身の癒し」ということは、今もずっと変わりません。「自分自身を癒すことを続け、人が自分自身を癒すことを手助けしたい」。
しかし、少し変わったところもあります。15年前はたぶん「傷」(傷/恵みという意味での傷ですが)は癒えるんじゃないかと思っていました。でも、今は「傷」は癒えないだろうと思います。人は必ず傷を負うし、癒えない傷もある。痛みを抱え満たされないものをもって生きていかざるをえないこともある。過去に得られなかった何かをその後他のもので埋め合わせることはできないだろう、と今は思っています。
自分に与えられた役割
だから今は、自分の傷や痛みを受け入れることができるようになること、耐えられるようになること、それを抱えてなんとかやっていけること、そして、そして、その傷があるからこそ自分に与えられた役割を自分らしく生きていけることを目指しています。
歩いてきた道には必ず行く先を示す種子があると思います。その道が曲がりくねっていて間違っていたように思えたとしても、それは間違っていたからではなく、自分の中の種子に芽吹く力を与えているように思います。
自分の土台についてそんなふうに考えられるのは、これまでの活動の中で出会ってきた多くの人たち、とくにクライエントの方たちや講座を受講してくれた方たちの生きる姿に触れさせてもらったことで培われたものだと思います。改めてこころから感謝します。
今日と明日はつながっているけれども、夜によって生まれ変わるまったく新しい一日でもあると思います。その方たちに新しいピカピカの朝がたくさんたくさん訪れることをこころから祈ります。
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