姿変えの術と真の姿

ファンタジーや昔話や神話なんかに出てくることは絵空事だと考えがちですが、案外そうでもないんじゃないかと思います。確かにそれらは、私たちの日常では起こりませんが、私たちの心の中で起こっていることにとても近いように思います。

先日の一連の記事では、ル=グウィンの『影との戦い ゲド戦記1』の物語のなかに出てくる「真(まこと)の名」というテーマを、フラワーエッセンスの植物観察が目指すところと比べてみましたが、今回は真の姿について。(「ゲド戦記」ついては河合隼雄先生が『ファンタジーを読む』の中で詳しく解説していらっしゃいます。(*1))

目次

姿変えの術と真(しん)の姿

物語の中には大魔術師オジオンが「姿変えの術」を軽々しく使わない理由が書かれています。

オジオンも、若かった頃は、他の若者と同じように、人間でも動物でも、木でも雲でも、好きなものに姿を変えて遊べたら、どんなにおもしろかろうと思っていた。けれども、魔法使いになってからは、この遊びがどんなに高くつくかを彼は知るようになった。それはたとえたわむれであっても自分自身を失う危険を、真の姿をなくしていく危険を常にはらんでいた。姿を変えている時間が長ければ長いほど、その危険は大きかった。(*2)

僕らもあまり長い間姿変えの術を使わないようにした方がよさそうです。

「本当はこれをやりたいんだけど、今は無理だから…」といった理由で、本当の自分の気持ちに「姿変え」の術をかけて、生きていくことがあります。

そうやって超えていくことが必要なこともあると思いますが、オジオンが言うように姿を変えている時間が長ければ長いほど、案外簡単に本当の気持ちを見失ってしまう、ということが起るのではないかと思います。

そんなときフラワーエッセンスは、自分の本当の気持ちに触れるための大きな助けになってくれます。

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*1:河合隼雄『ファンタジーを読む』河合俊雄編集、岩波書店 199p

*2:アーシュラ・K. ル=グウィン 『影との戦い ゲド戦記1』清水真砂子訳 岩波書店、217p

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