クラブアップル(Crab Apple)のフラワーエッセンス

クラブアップルの花
クラブアップルの花

浄化のために使われることの多いフラワーエッセンス、クラブアップル。けれどもエドワード・バッチが置いたのは「落胆、失望」のカテゴリーでした。どんなときに使えるかを、ヨーロッパの野生のリンゴの姿とあわせて紹介します。

目次

クラブアップルはどんなときに使える?

クラブアップルは、エドワード・バッチが1935年につくった19種「セカンド19」のひとつです。

クラブアップルのフラワーエッセンスは、浄化の用途でよく使われます。水に加えたりミストスプレーにして環境の浄化に使う方もいますし、ボディワーク、エネルギーワーク、カウンセリングなど、他者との深い交流を仕事とする方が、セッションの前後に自分自身や部屋をリセットする目的で使うこともあります。

このように浄化のエッセンスとして知られていますが、バッチがクラブアップルを分類したのは「落胆と絶望」のカテゴリーでした。純粋さや完璧さが実現されないときに、混乱したり、不快に感じたり、自己嫌悪に陥ったりする——そういう落胆です。

バッチはクラブアップルについて、こう書いています。

このレメディーは浄化役となるので、患者が、何かの理由で体に入り込んだ毒を取り除かなければならないと信じている場合に、苦痛を清めてくれます。

『エドワード・バッチ著作集』「12の癒し手とその他のレメディー」1936

そしてバッチは、「自分にはどこか汚れたところがあるように感じる人」にこのエッセンスを勧めています。

不完全さが受け入れがたく、純粋でないことにこだわってしまいがちだと感じる方には、クラブアップルが助けになるかもしれません。私自身は、一般的な「浄化」の目的よりも、不完全であることを受け入れる助けとして長期的にこのテーマに取り組むことのほうに、大きな意味を感じています。

クラブアップルと共鳴する心

【クラブアップルが助けになる人の経験しやすい傾向やパターン】
・完全でない、純粋でない、清潔でないことを受け入れることができない。自分が汚れていると感じ自己嫌悪に陥る。

【パターンのなかに内在されている目覚めようとしている性質】
・浄化し純粋さや秩序の意識をもたらす。不完全さを受け入れることができる。

日常生活で使う

・衛生面や健康面で毒素や不純物に神経質になるとき。

・「自分は汚れている」「自分には汚点がある」「不純だ」「十分ではない」と感じるとき。

・精神面でも肉体面でも、浄化を必要とするとき。

・自分の欠点や不完全さを受け入れられず、自己嫌悪に陥るとき。

・自分の癒し、とくにネガティブな感情や身体の中の不純物の浄化にこだわってしまうとき。

植物としてのクラブアップル

バラ科リンゴ属 学名:Malus sylvestris

クラブアップルはヨーロッパ全域に分布する野生のリンゴです。樹高は高いものなら10メートルに達することもあります。広葉樹林の間の草地の際などにまばらに育ち、日当たりのよい場所を好みます。

幹はごつごつしていて、若いときの樹皮は赤みを帯びていますが、樹齢を重ねるにしたがって灰色がかってきて、薄く剥がれ落ちることがあります。

葉は互生し、若い葉には毛がありますが、やがて無毛になります。枝先に数個の両性花をつけ、花は淡いピンク色を帯びた5枚の花弁をもっています。果実は直径2〜4センチほどで、色は緑、黄、赤、赤い縞や斑点のあるものなど、さまざまです。

楽園の木の実はリンゴだったのか

創世記のなかで、楽園の中央にあった「善悪を知る木の実」はリンゴだということになっています。けれども、それがリンゴとして定着したのは、ミルトンが『失楽園』のなかでリンゴと表記したことによると言われています。

創世記三章には「善悪を知る木」、「命の木」、「とって食べてもよい木」の表現はあるが、リンゴの果実をとって食べたという記述はどこにもない。(*1)

リンゴはギリシャ時代にはすでに栽培種があったようです。「知恵、豊穣、美と愛の象徴とされ、神聖な木、天国の木、実を食べれば若返るなど、様々な伝説や俗信がある」(*2)ことを考えると、この木が古くから人間の生活に深くかかわってきたことがわかります。

クラブアップルのフラワーエッセンスを使ってみる

クラブアップルのフラワーエッセンスは、国内のショップでも、海外からの個人輸入でも入手できます。

私が運営しているフラワーエッセンス個人輸入代行SEEDSでもお取り扱いがあります。海外からのお取り寄せのため、お手元に届くまでに発送から2週間ほどかかります。

為替の状況によっては、少量のご注文の場合、国内で購入される方が安価なこともあります。(→ 個人輸入について詳しくは[こちら])

同じ「落胆と絶望」のカテゴリーのエッセンス


参考文献

・マーリオ・リゴーニ・ステルン『野生の樹木園』
・中島路可『聖書の植物物語』ミルトス、2000(*1:225p)
・石井由紀『伝説の花たち 物語とその背景』山と渓谷社、2000(*2:125p)
・ジュリアン・バーナード/マーティーン・バーナード『Dr バッチのヒーリングハーブス』スミス マキコ訳、BABジャパン、2003
・エドワード・バッチ『エドワード・バッチ著作集』ジュリアン・バーナード編、谷口みよ子訳、BABジャパン、2008
・Edward Bach, The Twelve Healers and other remedies, CW Daniel Company, 1936
・Jessica Bear, Practical Uses and Applications of the Bach Flower Emotional Remedies, Balancing Essentials Press, 1990

—————

読んでくださってありがとうございました。もし、何か参考になったり、この記事いいなと思われたら、💚のボタンを押していただけるとうれしいです。

目次