
ウォーターバイオレット(ウォーターヴァイオレット)は、社会的な関係よりも自分の価値観を大切にして内にこもりがちなときに、自分の才能を人と分かち合い、他者とのつながりを喜びとして経験できるよう助けるフラワーエッセンスです。
このページでは、ウォーターバイオレットの性質とどんなときに使えるか、そして澄んだ水の中に暮らす水草としての姿を紹介します。
ウォーターバイオレットはどんなときに使える?
ウォーターバイオレットは、エドワード・バッチが最初につくった12種「12ヒーラーズ」のひとつです。
バッチはウォーターバイオレットを「孤独」というグループに分類し、1936年の『トゥエルブヒーラーズとその他のレメディ』に収めています。
ウォーターバイオレットが助けになる人について、こう書いています。
健康な時も病気の時も、一人でいるのを好む人に。非常に控えめで、物腰が静かで、無口で、穏やかな話し方をします。(……)彼らの穏やかさと落ち着きは、周囲の人への恵みとなります。
(『エドワード・バッチ著作集』「12の癒し手とその他のレメディー」1936)
一人でいるのは嫌いではない。自分のペースで、自分の価値観で過ごす時間が心地いい。
その物静かな落ち着きと自立心は、その人の持ち味です。
けれども、その自立が強くなりすぎると、「人に頼るくらいなら一人で」「わかってもらえなくてもいい」と、心の扉を閉じたまま過ごすようになることがあります。
ウォーターバイオレットは、一人でいられる強さはそのままに、内にある豊かさを人と分かち合う喜びを思い出させてくれるフラワーエッセンスです。
ウォーターバイオレットと共鳴する心

【ウォーターバイオレット(ウォーターヴァイオレット)が助けになる人の経験しやすい傾向やパターン】
・社会的な関係よりも自分の価値観を重視して、内にこもる傾向。プライドから容易に人を寄せ付けないような態度。
【パターンのなかに内在されている目覚めようとしている性質】
・自分の才能を人と分かち合い、他者との間に喜びに満ちたつながりを経験することができる。
日常生活で使う
・人との接触から距離を置いてしまうときに。
・尊大であったり、感謝の気持ちが足りなかったり、傲慢であったりして、人と親密に接触できないときに。
・知性、富、容姿、人種、肌の色、宗教などによって感じる優越感や偏見を捨てるために。
・人に自分を開くことができないときに。
・自分の才能を表現し、それを他の人と共有し、人生で実現するために。
植物としてのウォーターバイオレット
サクラソウ科ホトニア属。学名:Hottonia palustris、和名:ミズスミレ。
ヨーロッパ、北アジア原産の多年生の湿生植物、または沈水生植物(水草)で、池や沼地、湿地などの、流れが穏やかで水の澄んだ比較的浅い水域に生育します。
完全な沈水生ですが、水位が極端に下がったときには水上に葉を出します。
水中での葉の色は明るく鮮やかな緑色ですが、水上に出ると灰緑色になります。
葉は羽状に細かく裂けていて、セイヨウノコギリソウ(Yarrow, Milfoil)の葉を思わせる形をしていることから、Water Milfoil, Water Yarrow とも呼ばれます。
イギリスでの開花期は5月から6月。水上に、葉のついていない花茎を伸ばして、輪生状の花序を6、7段につけます。
花弁は5枚で、淡いピンクから藤色。中心が黄色をしています。
属名のホトニア(Hottonia)はドイツ人植物学者ペトルス・ホットン(1648-1709)に因み、種小名 palustris は「湿地の」「沼地の」を意味するラテン語に由来しています。
2つの型をもつ花——異形花柱花
ほかのサクラソウの仲間と同じように、ウォーターバイオレットは異形花柱花(いけいかちゅうか)です。
異形花柱花とは、雌しべと雄しべの長さの違う二種類の花によって、他家受粉を行う仕組みをもつ花のことです。
雌しべが長く雄しべが短い「長花柱花」(柱頭が虫ピンのように見えるピン型)と、反対に雌しべが短く雄しべが長い「短花柱花」(花冠から雄しべの葯が見えるスラム型)があります。
この仕組みは、植物が遺伝的多様性を維持するための戦略と考えられています。
澄んだ水にしか育たない
ウォーターバイオレットはアクアリウム用の水草として流通しているようですが、水温、光、澄んだ水など、生育に適した環境を保つのは簡単ではないようです。
それだけ繊細な植物といえます。ヨーロッパでは、絶滅危惧種に指定している国もあります。
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バッチは、ウォーターバイオレットを、インパチェンス、ヘザーとともに「孤独」のカテゴリーに分類しています。


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参考文献
・ジュリアン・バーナード、 『バッチフラワーレメディー 植物のかたちとはたらき』 谷口みよこ訳 Lindisfarne Books
・A Modern Herbal
・Wikipedia
・Edward Bach, The Twelve Healers and other remedies, CW Daniel Company, 1936
・Jessica Bear, Practical Uses and Applications of the Bach Flower Emotional Remedies, Balancing Essentials Press, 1990
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