ヤロウ (ヤロー)

2022年11月12日

ヤロウ (ヤロー)

フラワーエッセンス・ヤロウ(ヤロー)

フラワーエッセンス・ヤロウ

ヤロウ(ヤロー)のフラワーエッセンスは、他者の痛み、苦しみ、あるいは怒りや敵意などを無意識に受け取りやく、消耗したり傷ついたりしやすい人が、自分の中心に戻り、エネルギーフィールドの繊細さを守る強さ、活力、統合性を保持するのを助けます。

フラワーエッセンス・ヤロウ(ヤロー)と共鳴する心

フラワーエッセンス・ヤロウ(ヤロー)と共鳴する心

【ヤロウ(ヤロー)が助けになる人の経験しやすい傾向やパターン】
環境や他者との境界があいまいで、他者の痛み、苦しみ、あるいは怒りや敵意などを無意識に受け取りやすく、それによって消耗したり傷ついたりしやすい

【パターンのなかに内在されている目覚めようとしている性質】
・自分の中心に戻り、エネルギーフィールドの繊細さを守ることのできる強さ、活力、統合性を保持できる。


ヤロウ(ヤロー)のフラワーエッセンスは、FESのフラワーエッセンスのなかで重要な役割を締めるエッセンスの1つで、自分と自分以外のものとの境界を安定させる助けとなるものです。

具体的には、たくさんの人の中のなかにいると、とても疲れてしまったり、周りで起こっていることを敏感に感じ取って消耗してしまったり、ネガティブな感情や意図に敏感に反応して傷つきやすかったりするような傾向があるときに助けになるフラワーエッセンスです。

こうした人は本来繊細で敏感なエネルギーフィールドをしていて、無意識的に他者のエネルギーに共振したり、反応しやすいために自分のエネルギーフィールドにエネルギーを保持しておくことが難しい傾向があります。

ヤロウ(ヤロー)のフラワーエッセンスは、本来の繊細さや敏感さを保ちながら、自分の中心を安定させ意識を自分のエネルギーフィールドの内側に留めることを助けます。

日常生活で使う

フラワーエッセンス・ヤロウ(ヤロー)を日常で使う

・環境の影響に敏感な人に。アレルギー症状として現れる場合も。

・人のネガティブな態度や意図に容易に影響を受けて消耗しやすい人に。

・自分のエネルギーフィールドの統合性を強め、環境や人の影響から自分を保護するために。

フラワーエッセンス・ヤロウ(ヤロー)と植物として特徴の関係

フラワーエッセンス・ヤロウ(ヤロー)と植物として特徴の関係

キク科ノコギリソウ属 学名:Achillea millefolium 和名:セイヨウノコギリソウ

フラワーエッセンスとしてのヤロウ(ヤロー)の性質は、植物としてのヤロウの特徴を観察することによって、より深く理解することができます。

ヨーロッパ原産の多年草ですが、観賞用に栽培されていたものが野生化しているものもあります。高さ30cm~1mに成長します。茎は堅くしっかりしていますが、葉には2~3回羽状に深い切れ込みがあります。花期は7月~8月で、上部の枝先に白、または淡紅色を帯びた小さな頭花を多数つけます(散房花序)。

属名のAchilleaはギリシア神話の英雄アキレウスに由来しています。トロイアを求めてテーレポスの治めるミューシアーに寄航したギリシャ軍は、そこがトロイアであると思って攻め入りました。ギリシア軍の上陸を阻止しようと戦ったテーレポスはアキレウスの槍によって負傷してしまいました。

それから8年後ギリシャ軍がアルゴスに寄航したとき、トロイアへの道を知る者がおらず航海できずにいたとき、「彼に傷つけた者が医となった時また癒されるであろう」というアポローンの神託を授かったテーレポスは、自らミューシアーからアルゴスに出向き、アキレウスに傷を癒してくれるならトロイアへの航路を教えると約束をしたのです。

アキレウスが槍の錆を拭い取ったときその屑が地面に落ちて生えたのがこの植物で、テーレポスの傷はこの植物によって癒えたといわれています。

また、かつてはヤロウ(ヤロー)には身を守ってくれる力があると信じられ、洗礼者ヨハネの祝日(6月24日)前夜に、悪霊からの守護を祈って家々や教会に飾られた花冠に編みこまれました。

学名の種小名「millefolium」はノルマンフランス語のmille-feuilleに由来し、「千の葉」の意味です。細かく深い切れ込みのある葉の特徴を表しています。

ヤロウ(ヤロー)の特徴について『フラワーエッセンスレパートリー』には次のように書かれています。

ヤロウでは、細かく分岐する葉と芳香性のオイルが光と空気への解放性を示し、そこに魂の繊細さを見ることができる。しかし同時に、形態の堅固さと安定性、白い散房花序の持つ保護感、キク科植物の特徴である自己の統合感も感じられる。ヤロウはこのように、繊細さと強さの極性の両面を内に統合している。

統合性:花序の形

ヤロウ(ヤロー)の蕾が開花すると、花序は傘のような形になります。このような形自体覆われているような、何かを包み保護するような形ですね。

ヤロウ の花序

花序

ヤロウ の花序

花序

そしてこの傘を形作っている密集した花の一つ一つのも、またたくさんの花が集まってできています。ヤロウ はキク科の花です。キク科の花はたくさんの小さな花(小花:しょうか)が集まって、普段私たちが一つの花だと思っている花(頭状花:とうじょうか)を形作っています。

たとえばヒマワリ。ヒマワリの花を見て周囲に円を描いて並んでいるのが花びらだと思っている人が多いかもしれませんが、実はあの花びらの一枚だと思っているものが一つの花なんです。ヒマワリの花は二種類の小さな花がたくさん集まってできています。中央部分の筒状花(とうじょうか)と周辺部分の舌状花(ぜつじょうか)です。

このようなキク科の植物の、たくさんの花によってはっきりとした中心をもつ幾何学的な形をつくる性質は、こころの中心を安定させ、統合するような性質に関連があるといわれています。

下の写真はヤロウ の花をアップにしたもの。たとえば写真の左側の五枚の花びらをもつ一つの花のように見える花は、実は五個の舌状花(A:舌のような形)と三個の筒状花(B:筒のような形)からできています。

ヤロウ の花序

ヤロウ の舌状花

舌状花

ヤロウ の筒状花

筒状花

ヤロウ(ヤロー)の花の傘の形は、舌状花と筒状花が集まって一つの花をつくり、その花がさらに集まってつくられる形です。このようなヤロウ のジェスチャーが「白い散房花序のもつ保護感、キク科植物のもつ特徴である自己の統合感」です。

ヤロウ(ヤロー)はしっかりした中心軸をもっていて、繊細でありながら安定した境界を形づくって自分の統合感を守る強さをもっています。「自分の統合感」というのは、言い換えると自分の考えや感情が散り散りにならないで、しっかりと中心をもって主体的に機能しているという感じでしょうか。要するに自我の機能ですね。

植物のジェスチャーとフラワーエッセンスの性質の関係を見てきましたが、こうして見てみると、ヤロウが導いてくれる境界の安定は「バリアー」というイメージや境界の壁を分厚くするというイメージとは違うことがわかります。

そうではなくて、内側にしっかりした中心のある、まとまりのある強さによって、繊細さを保ちながら安定した境界をもつことができるとヤロウ(ヤロー)は教えてくれているように思います。ヤロウ(ヤロー)のフラワーエッセンスは私たちのエネルギーフィールドにそのことを思い出させてくれます。

ヤロウ(ヤロー)のギャラリー

ヤロウ(ヤロー)の羽状複葉
ヤロウ(ヤロー)の羽状複葉

蕾…開花

ヤロウ(ヤロー)の蕾
ヤロウの蕾

ヤロウの蕾は糸のようなたくさんの毛でおおわれています。葉や茎にもこの細かく長い毛がありますが、肉眼ではなかなか見えません。

ヤロウの開花

上の写真は、舌状花が開き始めるところ。舌状花は紙を筒状に丸めたような形から開いていきます。舌状花には雌しべだけがあり、ギリシア文字の「γ」のような形の柱頭が見え始めています。

ヤロウの花序

左上の写真では「γ」のような形の雌しべの柱頭が見えています。右上の筒状花には雄しべの葯についた黄色い花粉が見えます。

花序

ヤロウの頭花は1個5mmほどの小さなものですが、周囲部の5個ほどの舌状花と、中央部の十数個の頭状花でできています。(写真下左が舌状花、右が筒状花)

ヤロウの花序
ヤロウの花序と舌状花、筒状花

発芽と成長

3月24日(2018年)に種まきしたものです。下の写真は4月1日のものです。

ヤロウの発芽

下の写真は4月14日のものです。本葉が出始めました。

ヤロウの生長

下の写真は4月21日のものです。

ヤロウの生長

ヤロウの根はこの時点で地上部分の3~4倍ほどの長さがあります。

ヤロウの根

下の写真は左が双葉の次にでた葉、中央がその次に出た葉、右は成長したヤロウの3回羽状複葉です。

ヤロウの葉

参考動画

参考文献

・パトリシア・カミンスキ,リチャード・キャッツ(王由衣訳) 『フラワーエッセンス・レパートリー』BABジャパン 2001

・林弥栄監修『山渓ハンディ図鑑1 野に咲く花』山と渓谷社 1989

・J. アディソン(樋口康夫・生田省悟訳)『花を愉しむ事典』八坂書房 2002

・アポロドーロス(高津春繁訳)『ギリシャ神話』岩波文庫 1953