フラワーエッセンスの作用の3つの段階と「葛藤」
フラワーエッセンスの作用の全体像を知っておく
フラワーエッセンスの作用が表れるプロセスは、人によって、状況によって、使用するタイミングによって、違ってきますが、一般的には次のような段階があると考えらています。(*1)
必ずしもこの通りに経験されるとは限りませんが、それでも、こうしたフラワーエッセンスによって起るプロセスの全体像を知っておくことは、「表示されているフラワーエッセンスの効果だけ」に注目するよりは、フラワーエッセンスの効果を評価するのに役立つと思います。
フラワーエッセンスの作用と反応の3つの段階
(1)は服用し始めて最初の数日間に起るような反応です。(2)、(3)は通常一定期間継続して服用している中で起こってくる過程です。
1.からだ・こころ・たましい(意識・無意識)のバランスが変化し始める。
たとえば
- 緊張が緩む。リラックスする
- 睡眠の質やパターンが変わる
- 眠くなる。(昼間でも眠いなど)
- 印象的な夢、鮮明な夢を見る
- 活力を感じる
- からだやこころの声に従う(休息を必要としていると感じて休むなど)
- まれに頭痛や皮膚症状(湿疹など)がある場合も
2.気づく:それまでさほど意識したことのなかった自分の気持ちや考えに気づく
- 自分の正直な気持ちや感情、考えなどに気が付いたり、それを自分で受け入れることができるようになる。(「本当は嫌なのに平気だと思い込んでいたんだ~、わたし!」とか)
- 過去の出来事やそのときに感じた正直な自分の気持ちを思い出したり、受け入れることができる。
- 自分の行動や振舞いの理由に気づく。
3.見方、捉え方や、行動や態度の変化
- 新たに気づいた気持ちや考えによって生まれた新しい見方と、これまでの古い見方の間で葛藤する。
- 葛藤が起こること自体がとても重要な変化。
- 取り組みを続けることで葛藤は徐々に新しい見方、新しい可能性の方へシフトしていく。
- 新たに気づいた気持ちや考えによって生まれた新しい見方が行動や態度の変化につながる。
フラワーエッセンスの作用と葛藤
何か新しいやり方を試すとき、何か新しい行動に出ようとするとき、僕らは葛藤を経験します。古いやり方と新しいやり方との間で自分の気持ちが揺れたり、ときには混乱したりする経験です。何か嫌な感じがしたり、ちょっと気分が沈んだりといった、さほど意識にのぼってこないようときもあれば、はっきりとその葛藤を意識するようなときもあります。
それは居心地のいい状態ではないかもしれませんが、とても大事な時で、本当に何かが変わるときには(自分自身との関係を結びなおすようなときにはとくに)とても自然に起こることです。いってみれば、自分の中に新しい芽が芽吹き始めているときです。
この時期がつらかったり、苦しかったりしてフラワーエッセンスの服用をやめてしまったりすることが時にはあるかもしれません。もちろん、やめたってぜんぜんいいのです。つらいことを無理にやる必要はないし、別のエッセンスだったり、別のタイミングだったり、あるいはフラワーエッセンス以外の別の方法が同じ過程を超えていくのを助けてくれるかもしれません。それを信頼して待つのが大事です。
自分に何が起こっているのかをある程度意識化できると、少しは不安や混乱は和らぎ、超えていく力になります。自分の気持ちを記録したり、夢日記をつけたり、絵を描いたりといったことをお勧めします。フラワーエッセンスの作用全体の過程のどの辺に自分がいるのかということを意識してみるのもいいと思います。また、本当に不安だったり、つらいときには、何が起こっているかをわかって見守ってくれるプラクティショナーのサポートを受けるという選択もあります。
服用を続けてその過程を超えていくか、別の機会を待つかは別にして、そのようなときはそのままの自分を大事にして過ごされることをお勧めします。自分の中に新しい芽が芽吹いていることを信頼して、その自然の力を信頼して待つ。
新しい芽が芽吹くペースやその過程は一人ひとり違います。新しい芽は外から下手に手出ししたりしなければ、自然の力によって自分のペースで伸びていきます。その季節を大事に過ごすことができると、新芽はやがて、やわらかで、みずみずしい緑の葉に必ず展開していきます。
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*1:参考文献
パトリシア・カミンスキ/リチャード・キャッツ 『フラワーエッセンスレパートリー』 王由衣訳 BABジャパン 2001
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