植物の言葉・・・大地や水や風や光を通して

2020年7月13日

植物の言葉に耳を傾けたり、植物と対話したりすることは、特別な才能を必要とすることではなくて、植物を丹念に観察すれば誰にでもできる楽しい経験です。大地や水や風や光を通して聞こえてくる植物の言葉は学ぶこと自体楽しいですね。

源流

フラワーエッセンスの植物観察はゲーテの自然観察の方法を土台にしたものです。それは自然科学の方法論とは違っていて、できるだけ自然をありのままに見て自然が自ら語りかけてくるものを直観的に受け取ることを重視する方法です。

昨日の記事で、植物について何か発見するよろこびは、自分が無意識に重ねていたイメージが崩れて植物がそのままの姿を現すときなんじゃないかと書いたのは、このような自然観察の方法を通して可能になると思います。

 

人間だってそうですが、相手の言葉に耳を傾けたり、対話することは、まず相手のところに出かけて行って相手と一緒に過ごすことから始まります。植物は人間と違って向こうから来てくれませんから、こちらから体を使って出かけて行くしかありません。

当たり前のことですが、でもその当たり前のことが一番大事なんじゃないかと思います。なんでもそうですけど、たいてい一番大事なのは一番当たり前の、一番面倒くさいことですね(笑)

そして、人間の場合にはついつい相手も自分と同じように思ってくれるような気がして、自分の世界観や価値観のフィルターを通して相手の言葉を聞いてしまいがちですが、植物の場合は相手が自分とはだいぶん違うので、同じように考えてくれたり、同じように理解してくれたりという期待は人間のときより少ないように思います(笑)

だから謙虚に相手の話す言葉、植物の言葉が大地や水や風や光を通して聞こえてくるのを学ぶことができるんじゃないかと思います。自分の世界を出て、自分の主観的な思い込みを脇に置いて、聞こえてくる言葉に耳を澄ますことを大切にしていきたいですね。

 

(結局昨日と同じことを別の言い方で言ってますね・笑)