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1.インナーチャイルドを癒すために最初に大事なことと、2つの方向性

インナーチャイルドを癒すために最初に大事なことと、2つの方向性

インナーチャイルドに取り組むうえで一番最初に大事なことは何でしょうか。そのことについて考えてみたいと思います。僕自身の20年以上の取り組みと、フラワーエッセンス療法のセッションでクライエントの方々に継続的に伴走させていただいた経験がもとになっています。

この記事の要点

・インナーチャイルドにとって何よりもまず大事なのは、そのままの自分の居場所があること。

・グリム童話の「いばら姫」の物語は切り離してきた自分自身との再会の物語と読むことができる。

・インナーチャイルドを癒すことの半分は、過去に残してきた、受け入れ難かった現実やその現実をどうすることもできなかった自分と再会すること。

・深い癒しの変容は意志の力によってではなく、コントロールしようとする力を超える自分の中の自然の力とつながり、時が満ちることによって起こる。

・インナーチャイルドを癒すための方向性は2つあって、1つは今の自分に影響を与えている、過去の受け入れ難かった現実や自分自身と再会していくこと。もう1つは居場所をホームベースに少しずつチャレンジして、実際に自分は自分のままで大丈夫なんだという体験を積み重ねていくこと。この両方の取り組みが大事だと思います。そしてどこかの時点で自分が手に入らなかったものを他者が手に入れることをサポートし始めるのもいいと思います。

2.インナーチャイルドの癒しはまず居場所が大事

インナーチャイルドを癒すというと、イメージワークだったり、過去の出来事を掘り下げていったりという方法を思い浮かべる方がいらっしゃるかもしれませんが、それだけが取り組みの方法ではありません。

実際個人セッションなどでは、とくにそのようなワークをしなくても、日常とは切り離された安全な場の中で、現実の出来事を対話する中で子ども時代の記憶や感情がよみがえったり、夢の中で癒しを経験したり、勇気づけられるメッセージを受け取ったりすることもあります。

インナーチャイルドにとって何よりもまず大事なのは、そのままの自分の居場所がある、ということだと思います。

癒そうとか、治そうとか、変えようとする前に、居場所があることが一番大事だと思います。たとえば、イメージワークでうまく対話ができないとしても、そのまま居場所があること。近づけないとしても、その距離を保った居場所があること。

大人の私たちはすっかり忘れているけれども、彼や彼女がそうするのはちゃんとした理由があります。これまで誰にも言えなかった理由があります。それをいきなり聞き出そうとしたりしないで、そのままの居場所をつくって時を待つのが大事だと思います。とくに痛みが大きいときには、そして彼や彼女がとくに敏感なときには。何かがほどけ始めるのは自分のままでいることのできる安全な居場所だとわかったときだから。

3.いばら姫の眠りが解けるとき

グリム童話の「いばら姫」(「眠りの森の美女」)をご存じですか。茨の垣で囲まれたお城の中でいばら姫は百年の眠りにつくのですが、生垣を切り開いて城の中に入ろうとした王子たちは皆命を落としてしまいます。百年の歳月が過ぎて時が満ちたとき、茨の垣は美しい花に覆われて、やってきた一人の王子の前でひとりでに道を開けます。

その王子さまのキスによっていばら姫は百年の眠りから覚めるわけですが、そのとき眠りから覚めたいばら姫は「しんから懐かしそうに王子さまを見つめた」のです。

個人的な見解ですが、僕にはこの物語が、切り離してきた自分自身との再会の物語に思えてなりません。

受け入れ難かった現実やその現実をどうすることもできなかった自分を、生きていくために仕方なく過去に残して前に進んだ私たちは、時間はかかったけれどもピッタリのタイミングで彼/彼女を迎えに行くことができる。それが自分自身を癒すことであり、インナーチャイルドを癒すことだと思います。

※いばら姫についての関連記事

⇒ ワイルドローズと「いばら姫」の物語

4.意志の力によってではなく

この物語が示していることは、私たちの心の深いところには、茨の生垣に守られて眠る「いばら姫」がいて、時が満ちるのを待っているということだと思います。この「時」というのは現実の24時間、365日の時間ではなくてタイミングです。すべてのパズルのピースがピッタリ揃うときのような。そういう「時」のことだと思います。

そして、いばら姫が眠りから覚めるのは生垣を無理に切り開こうとするような意志の力によってではないということです。そのようなコントロールしようとする力を超える力(自然の力)とのつながりを深めることによって、眠る時間の意味を知る時、満ちる時を待つことができるのだと思います。

継続的に個人セッションで伴走させてもらっている方たちに彼ら自身の夢が希望を示してくれたり、勇気づけてくれたりしたときに、そんな力を感じます。あるいは、心の中で起こっていることと現実の出来事の意味があたかも地下の水脈でつなかっているようにピッタリと重なる偶然に出会うとき、そんな力の不思議と畏怖を感じます。

5.インナーチャイルドを癒す2つの方向性

一つは前半で解説してきたように、今の自分に影響を与えている、過去の受け入れ難かった現実や自分自身と再会していくこと、もう一つは居場所をホームベースに少しずつチャレンジして、実際に自分は自分のままで大丈夫なんだという体験を積み重ねていくこと。そしてどこかの時点で自分が手に入らなかったものを他者が手に入れることに力を尽くしてみること。この両方の取り組みが大事だと思います。

6.満たされなかったものを他者が満たすことに力を尽くす

単純に言ってしまうことを許されるなら、私たちは自分(のたましい)が本当に欲しかったものが手に入らないとわかったとき、一番大切だった願いが叶わないとわかったとき、傷つき絶望するのだと思います。インナーチャイルドの取り組みが深い変容をもたらすものになるときには、そのような絶望の痛みに触れるわけですが、その目的は本当に欲しかったものや一番大切だった願いを知るためです。

そして、どこかの時点で過去に叶わなかった悲しみを自分で引き受けて、自分には満たされなかったものを誰かが満たすことに力を注ぐのがいいと思います、誰かは身近な大切な人でもいいし、自分の経験が役にたつような遠い空の下の誰かでもいいし。自分には叶わなかった願いを誰かが叶えることを、自分自身のことに取り組みながらサポートするという外向きのチャレンジを始めていくのがいいと思います。

もし、そのような選択が見えてきたとしたら、心が深いところで「傷を負った癒し手」の物語につながっているのかもしれません。

まとめ

インナーチャイルドを癒すために、まず居場所があることが大事です。

私たち心の深いところに眠っているいばら姫(受け入れ難かった現実やその現実をどうすることもできなかった自分)が眠っているとしたら、いばら姫が眠りから覚めるのは意志の力によってではなく、コントロールする力を超える力(自然の力)とのつながりを深めることによってです。

インナーチャイルドを癒すための方向性は2つあります。安全な居場所でそうした力につながりながら、今の自分に影響を与えている、過去の受け入れ難かった現実や自分自身と再会していくこと。一方で、居場所をホームベースに少しずつチャレンジして、実際に自分は自分のままで大丈夫なんだという体験を積み重ねていくこと。この両方の取り組みが大事だと思います。そしてどこかの時点で自分が過去に手にすることのできなかったものを他者が手に入れることを心から応援するチャレンジを始めるのがいいとと思います。

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