スイートチェスナット(スイートチェストナット/Sweet Chestnut)のフラワーエッセンス

ヨーロッパグリの巨木

スイートチェスナット(スイートチェストナット)のフラワーエッセンスは、耐えられないほどの苦悩に力尽きて、もう打つ手がないと感じるときに、新しい自分へと生まれ変わる力を目覚めさせてくれます。
このページでは、スイートチェスナットがどんなときに使えるかと、樹齢1000年を超えることもあるヨーロッパグリという木の姿を紹介します。

目次

スイートチェスナットはどんなときに使える?

スイートチェスナットは、エドワード・バッチが1935年につくった19種「セカンド19」のひとつです。
セカンド19の最後にあたり、バッチがつくった38番目——最後のフラワーエッセンスでもあります(*1)。

バッチはスイートチェスナットを「落胆と絶望」というカテゴリーに分類し、こう書いています。

耐えられないほどの、とても大きな苦悩を経験している人に。心や体が我慢の限界にまで達し、今にもくじけて倒れそうになっている時に。後に残されているのは、完全に敗北し、消えて滅びること以外何もないように見える時に。(*2)

暗闇のなかで途方にくれるような経験は、人生に何度か訪れるかもしれません。
それは多くの場合、これまでの自分の人生がまったく無意味に思われるような、自分の土台を根底から揺るがす経験です。

スイートチェスナットのフラワーエッセンスが助けになるのは、途方にくれるとき、もう打つ手がないと感じるとき、もう限界だと感じるときです。

暗闇のなかで絶望し、打ちのめされるようなとき、それまでの自分に別れを告げて、新しい自分の可能性を生きることで光を見出すのを助けてくれます。
受け入れがたい現実を前にして、その出来事の意味をたましいの視点から捉えなおそうとするとき、スイートチェスナットはその過程に寄り添ってくれます。

スイートチェスナットと共鳴する心

【スイートチェスナットが助けになる人の経験しやすい傾向やパターン】
・深い絶望感と心理的な苦悩。魂の闇夜。

【パターンのなかに内在されている目覚めようとしている性質】
・新しいアイデンティティに自分を委ねる勇気。

日常生活で使う

・途方にくれているとき、もう打つ手がないと感じるとき、もう限界だと感じるときに。

・仕事やストレスで「燃え尽き」てしまいそうなときに。

・忍耐が試されるような状況が続いて、気力を取り戻したいときに。

・燃え尽きて自分を見失っているとき、自分を取り戻したいときに。

植物としてのスイートチェスナット

スイートチェスナットは、ブナ科クリ属の落葉広葉樹です。
学名は Castanea sativa、和名をヨーロッパグリといいます。

ヨーロッパ南東部から小アジアの原産で、温暖な気候と日当たりのよい場所を好み、地中海沿岸、小アジア、北アフリカ一帯で栽培されています。
樹齢は1000年を超えることがあり、樹高30m以上、幹の直径が2mに達するものもあります。

葉は楕円形から披針形(※1)で、縁の鋸歯(※2)がはっきりしています。
雌雄同株(※3)で、新しい枝の葉腋(※4)に花序がつきます。
雄花序は細長い尾状花序(※5)となり、その基部に雌花序がつきます。

果実は総苞(※6)にほぼ完全につつまれた堅果で、総苞には刺が多く、熟すと2〜4つに裂けます。
焼き栗や料理、菓子に使われ、なかでもマロングラッセはよく知られています。

属名の Castanea は、ヨーロッパグリを指すラテン古名 castanea に由来します。
その古名は、テッサリアにあった栗で有名な町 Castania にちなむといわれます。

クリの花序(雄花序の基部につく雌花)
クリの花。細長い雄花序の付け根に、緑色の雌花がついています。(写真は日本のクリ)

なお、日本に自生する近縁種にシバグリ(Castanea crenata)があります。
花の構造などは日本のクリを観察してもよく分かりますが、木の存在感はかなり違います。
このページの写真も、いちばん上の大木のほかは日本のクリです。

また、名前に「チェスナット」とつくバッチのエッセンスは他に3つありますが、ホワイトチェスナットレッドチェスナットチェスナットバッドはいずれもムクロジ科(旧トチノキ科)トチノキ属の木で、クリ属のスイートチェスナットとは別の植物です。

螺旋を描く樹皮

スイートチェスナットの樹皮には、渦を巻くような特徴的な模様があります。

樹皮には特徴的なしわがあります。(……)このしわは、樹齢が100年ほどになると広がり始め、幹の周囲に螺旋を描くようになります。若木の時、樹皮はなめらかな灰色で、オリーブの若木に似ています。(*3)

若い木の樹皮はなめらかで、年を重ねるにつれて皺が寄り、やがて螺旋状に深くひび割れていきます(*4)。
1000年を生きる木の幹には、その時間がそのまま刻まれているということでもあります。

ヨーロッパグリの巨木
老木の幹。樹皮が渦を巻くように刻まれています。

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スイートチェスナットのフラワーエッセンスを使ってみる

スイートチェスナットのフラワーエッセンスは、国内のショップでも、海外からの個人輸入でも入手できます。
私が運営しているフラワーエッセンス個人輸入代行SEEDSでもお取り扱いがあります。海外からのお取り寄せのため、お手元に届くまでに発送から2週間ほどかかります。
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日本のクリの写真

クリの木の全体(写真は日本のクリ)
クリの木。丸く広がった樹冠をつくります。(写真は日本のクリ)
毬(いが)と実(写真は日本のクリ)
秋、毬が裂けて堅果が現れます。(写真は日本のクリ)


用語の説明

(※1)披針形=平たくて細長く、先のほうがとがり、基部のほうがやや広い形。
(※2)鋸歯=葉や花弁の縁にあるぎざぎざの切り込み。
(※3)雌雄同株=雌花と雄花を同じ一本の木につけること。
(※4)葉腋=葉が茎と接している部分。葉の付け根。
(※5)尾状花序=細い円筒状の花の集まりで、花軸に柄のない花が密につく。
(※6)総苞=花や花序の全体を、基部で包む小さいうろこ状の包の集まり。

引用・参考文献

(*1)ジュリアン・バーナード『写真でたどるバッチフラワー 内なるエッセンス』飯島真奈美訳、フレグランスジャーナル社、2016、p.185
(*2)エドワード・バッチ、ジュリアン・バーナード編、谷口みよ子訳『エドワード・バッチ著作集――フラワーレメディーの真髄を探る』BABジャパン、2008、p.66
(*3)ジュリアン・バーナード『バッチのフラワーレメディー 植物のかたちとはたらき』谷口みよ子訳、英国フラワーレメディ・プログラム、2013、p.274
(*4)マーリオ・リゴーニ・ステルン『野生の樹木園』みすず書房、2007、p.85
・『園芸植物大事典1』小学館、1988
・『日本の野生植物 木本1』平凡社、1989


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