フラワーエッセンスの世界観

2023年10月18日

もともと自分の中にある可能性を目覚めさせる

もともと自分の中にある可能性を目覚めさせる

フラワーエッセンスをよりよく使うには、

その背景にある世界観を

理解することが大事です。

フラワーエッセンスは

私たちの心に影響を与えますが、

ないものを付け加えたり、

補ったりするのではなく、

もともと自分の中にある可能性を

目覚めさせるというところが特徴的です。

FESはフラワーエッセンス・レパートリーのなかで

その人の中に存在する可能性を目覚めさせる

ものであって

実現されていない可能性を実現するための触媒

だと述べています(*1)。

言い方を変えると、

ポジティブとネガティブを光と影のような、

自然の営みのなかに現れてくる現象のように捉えて、

全体として見る見方が背景にあります。

一般的な世界観:ネガティブを排除する

一方、日常的な物ごとの見方からすると、

ネガティブなものとポジティブなものは

別々のものとして分けて、

ネガティブなものを排除して

ポジティブなものを得ることを目指そうとします。

たとえば、ミムルス(ミムラス)のフラワーエッセンスを

服用する時のことを考えてみましょう。

ミムルスが力を発揮するのは、

ある外界(日常)の対象を怖いと感じたり、

恐れを抱いて、直面できずに

内向してしまうようなときです。

この状況を通常の見方で捉えると、

怖いと感じる外界の対象や、

この人の心の「恐れ」が

原因(ネガティブなもの)と考えて、

それを排除することで

ポジティブな結果を得ようとします。

怖いという感情を心から追い出して、

さほど恐れるに値しないことを

頭で理解したり、

恐れを意志の力でコントロールすることで

克服しようとします。

けれどもこの方法は、

思考や意志の力が弱まったときには、

普段なんとか抑え込んでいた恐れが

再び心を占領してしまうということが起こります。

私たちはこの方法が

あまり役に立たないことをよく知っています。

頭でわかってはいるけど

変えられないというような場合ですね。

フラワーエッセンスの世界観:ネガティブの中に眠るポジティブ

一方で、フラワーエッセンスの場合はというと、

「恐れ」という一見ネガティブなものと

「それに直面する勇気」というポジティブなものは、

光と影のような関係と捉えます。

心の中が、何かに直面することへの「恐れ」で

いっぱいになるようなパターンがあるときには、

「それに直面する勇気」は

その人の心の中に

もともと可能性として眠っています。

私たちの心の中で意識という光が

照らしているのが「恐れ」だとしたら、

その光がまだとどかない暗い無意識の中に

「それに直面する勇気」は眠っているということです。

「恐れ」と「それに直面する勇気」は

別々のものではなくて、

切り離せないもので、

両方で全体だということです。

もっというと、

「恐れ」というネガティブなものは、

私たちの心に眠っている

「それに直面する勇気」という可能性を

目覚めさせる環境として

はたらいているとも捉えられます。

フラワーエッセンスは、

ネガティブなもの(ミムルスの例では「恐れ」)を

消し去ってしまったりするわけではなくて、

「恐れ/それに直面する勇気」の全体が

意識の光に照らされるようにはたらきます。

結果的に、フラワーエッセンスは

ポジティブな面(私たちが本来もっている可能性)を

認識することを助けてくれます。

私たちの心が

両方を感じ取る自由を回復すれば、

私たちは喜んで

ポジティブな方にエネルギーを注ぎ、

その可能性を自分に根付かせ

育てていくことが可能になります。

たましいの可能性を芽吹かせる

恐れの中には勇気が、

不信感の中には信頼が、

失望の中には希望が、

眠っています。

ネガティブなものを

ネガティブとだけ見るのではなくて、

フラワーエッセンスを助けに、

ネガティブなもののなかに

眠っている可能性を種子、

あるいはたましいの可能性を

芽吹かせていくことができます。

参考文献

*1:パトリシア・カミンスキ、リチャード・キャッツ 『フラワーエッセンス・レパートリー』 BABジャパン 2001

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